99%はバイアス

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478116104

作品紹介・あらすじ

いま、人が影響力を持つために必要なことは何なのか。ひろゆきブームの裏側にあったテクニックを赤裸々に語る。

感想・レビュー・書評

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  • 1%は努力で、それ以外の99%はいわゆる「バイアス」が大きく影響している。
    「同調圧力」
    「承認欲求」
    「反射神経」
    「 有閑階級」
    というキーワードをもとに、バイアスをうまく利用して人生を生きやすくしようという、ひろゆき流ハック術といったところ。

    「王様はハダカだ」と言うことができる子どもの視点を持ち、馬鹿にされても受け流し自分で自分の機嫌が取れるようになり、「こうきたら、こう返す」という判断が1秒で取れるように反射神経を磨き、奴隷のような生き方ではなく、自分の興味など軸を持つことでゆとりを持って生きていく。

    ひろゆきが飄々と過ごしているのは、自分の身の回りと自分自身に起きていることを「これはバイアスだな」とメタ認知できているからなのでしょう。バイアスが起きた時のおすすめの対処法も書かれているので、人間関係がしんどいなと感じている人は読んでみてほしいです。

  • 2ちゃんを作ったオタクで負けず嫌いな人、と勝手に思っていて著者のことをよく知らなかったけれど、本書を読んでびっくりした。良い捻くれ方をされていて、生きることを楽しむ考え方が出来る、やはり頭のいい人だと改めて感じた。ご結婚されたことで、下記のような内容など人間味があって一層可愛く思える。世間では論破王などと呼ばれているけれど、本書の内容にもあるように西村博之さんもただの人間なのだ。

    「『家族の機嫌をとったほうがいい』ということがよく言われるが、そんなのはやろうと思ってできることではない。簡単にパートナーの機嫌がとれるくらいなら、世の中、難しいことなんてない。喜ばせようとしても喜ばない。喜んだフリをしているけど、心の中まではわからない。伝えようとしないときにこそ伝わる…。そういうことばかりだ。」


    以下本書よりお気に入りの箇所を抜粋。
    「SNSのあまりよくない使いかたは『自分の幸せアピール』だ。『ああ、満たされてないんだな』『承認欲求にとらわれているんだな』とだけ思って、スルーしよう。」

    「幸せの基準が『他人』にある人たちは、いつまで経っても満たされないままでいる。だから、『自分にとって必要なもの』を手に入れる人になろう。」

    「優秀な人は、最初にナメられても気にしない。逆に、無能で中身が空っぽな人ほど、ナメられると怒る。もし、あななが雑に扱われることに腹が立つのなら、印象を取り繕っている自覚があるのかもしれない。」

    「私たちは、エンタメにわざわざお金を払って感情を動かしている。だったら、悪口を書かれたりしても、『感情が動いてトクをした』と考えられる。悪口そのものがストレスやダメージを与えるわけではなく、悪口をどのように解釈するかによって、それは『褒め言葉』にも『エネルギー』にもなる。どうせ同じことを言われるなら、人の言葉にいちいち傷つくよりは、勝手に『褒め言葉』として捉えたほうがいい。」

    「面接であれば、相手を対等に見ることから始めよう。自分が面接官に見られているように、自分だって面接官を見てやればいい。面接官だってうまく面接官を演じるために緊張している。相手と対等な立場ということを自覚しよう。」

    「仕事と同じように趣味にも効率を求めるからおかしくなってくる。仕事以外の事では効率なんて考えないほうがいい。それが効率のワナだ。何をやってもいいのだから、何を止めてもいい。遠回りでいい。仕事のようにめんどくさいことだけを効率化で乗り切ろう。」

  • 著者らしい言い回しで、ある程度は既知の内容ながら、整理して読むことが出来ます。
    編集の良さも合って非常に読みやすかったです。

    書いてある通り疑いながら読むと理解しやすいと思います。

    結論ファースト…そして根拠の重要性は、間違った意図にならない様に丁寧に説明されており、その内容については再認識することが出来た。

    著者の色々な本のなかでは、個人的にはベストな本です。

    最後に…個人的に好きなところは
    “疑ってしまったのを、再び信じることが出来るか?”
    私自身(知人との)関係性に考えさせられる、深く刺さる言葉です。

  • 人は思い込み=バイアスでできている。
    なるほどと思うことが多い。面白くて一気に読んだ。

    「みんな」という言葉に要注意
    「いじめが起こる空気」は、自分たちと似た性質の人が多い、比較的「閉じた集団」で生じる。さまざまなタイプや特徴がバラけていればいるほど、いじめが起こる空気感は薄まっていく。
    だから、もっと雑多な人が集まるところに移るようにしよう。
    都会であればあるほど、組織が大きければ大きいほど、人を排除する動きはゆるやかになる。
    集団の大きさと自分の視野の広さは、だいたい比例していくのだ。

  • 978-4-478-11610-4 c0030¥1500E


    99%はバイアス

    2022年9月6日 第1刷発行
    2022年11月2日 第2刷発行
    著者:ひろゆき
    発行所:ダイヤモンド社


    かばーのそでには
    解説動画を見ただけで
    「わかった気になっている」あなたへ。
    とある。まさに…。

    帯に
    「1秒の反射神経」
    「権威付け」
    「有閑階級」・・・の話。 とある。

    目次を開く前にワクワクだ。


    一度、信じたものを、もう一度、疑えるか?

    バイアス 認知のゆがみ の意味(この場合)

    ふぅ。ひらがな多め(だから時々、たびたび、意味を取り損ねているかもしれない)
    「ひろゆき」(西村博之ではなく)の切り抜きを見たことがある程度しか知らないけど、彼はこのように考えて、このように言って、このように行動したのか。って分かる。

    年齢も環境もちがうから「なるほどね~、そういう仕組みなのか」と納得するところばかりではないけれど、「ほぉ…。今どきはこんな感じになってるところもあるのか」と思いつつ読んだ。

    バイアス 思い込み みたいな感覚で読んだけど、多分そう大きくはズレてないと思ってる。

    やったことないなら、やってみる。やってみて嫌ならやめる。
    やったことがあって、いやだったら「NO」という。

    うん これはおもしろい考え方だ。失敗をダメ言わず、「リカバリーできる」し、「経験になる」し、「リカバリーもできるってわかる」経験になると考えれば、ダメ元レベルのうちにアレコレやるのは楽しそう。

    日本人の識字率は100%では無いのか‥。ってのに驚いた。
    私の知識は半世紀も前のデータのことだった。 
    https://www.sankei.com/article/20220910-LEPJ6RHQJBPRXFVNDEBNI2Y24M/

    多分、著者さんの伝えたいことの半分以下のことしか読み取れてはいないだろうけど、それでも驚きがあったし、おもしろかった。読みやすかった。

    実際にやったこととして、デスクまわりを片付けました。取り合えずできる範囲で。

    この本の前段にあたる「1%の~」方は文庫で持っているので、老眼が辛くないときに読もうと思っていて、こちらを先に読んだから、齟齬があるかもです。
    (つまり、レビューとして参考にはなりませんけども。って言い訳w)

    文中に、「こども」という言葉が出てくる。
    文字は「子ども」という表記で、「子供」という表記は無い。
    全く個人的なこだわりではあるけれど、「共」でくくられるのを嬉しく思うことはない。「共」の字の成り立ちはともかく、少なくとも目上や尊敬している人を「共」でくくらないでしょう?同じレベルと考えているなら「達」とはくくっても、「共」はないよね。
    本人なのか編集さんの気働きなのか社の方針なのか、全くの偶然なのかは分からないが、「子ども」という表記で有難かった。

  • かなりためになった!(あ、二流。。)
    この内容、自分や自分のまわりに置き換えて考えてみると思い当たる節がいくつもあり、行動を変えてみることにする。ヒントがいくつもあったので試して訓練していこうかな。
    「その情報、ソースある?」一時期よく聞いたなぁ。改めて問いたい。
    62冊目読了。

  • 散文的ではあるけれど、その分、読みやすい、そもそもそこを狙ったのかもしれないな…

    紆余曲折を経て現在に至るインターネット巨大掲示板の創設者として、ひょうひょうとした風貌からどこか馬鹿にされている、と言うのが私の、ひろゆき氏の印象である。

    本書内での彼の言を借りれば、「印象と中身のギャップで相手を驚かせよう、相手の心を掴もう」と言う事、すなわち(負の)バイアス(仮に偏見、と解釈する)のベクトルを、逆に活用しょう(の為にはどうするか?)と言う事が分かりやすく解説された良書であると思う。

    まだ若い方が何も考えずに本書に書かれている事を鵜呑みにする事は無いと思うが、年老いて半ば社会から退こうとしている私から見ても、頷ける部分が多い。

    読みやすい、わかりやすい良書であると思う。

  • 童話『裸の王様』
    偉そうにしている王様に向かって、子どもが言い放った一言。
    「あなた、それ、ハダカですよね?」
    王様の反応↓
    ①怒る
    ②面白がる
    その子どもに向かって微笑んで
    「見なさい。この子は私がハダカだというこおを見事に言い当てたぞ!」
    と、大きな器で受け入れることができるか。

    「同調圧力」に負けずに、王様に向かって「ハダカだ!」と言えること。
    「承認欲求」にとらわれず、バカにされても平気になること。


    子どもの感覚は正しい、と思うべき。
    子どもが直感的に「なりたい!」と感じる職業(プログラマやゲームクリエイターなど)は
    時代的に「食っていける可能性」が高い。
    逆に親が「安定してそう」と感じる職業は危険。成熟しきって衰退に差し掛かった業界の可能性が高いから。

    155
    「心のゆとり」を確かめる質問
    いま、心のゆとりがあるか。
    それともいっぱいいっぱいで生きているのか。
    「あなたは10万円を寄付できますか?」
    何に寄付するか、誰に寄付するのか。その判断は、あなたに任せる。それくらいの寄付ができないのなら、人に影響なんて与えられないだろう。
    自分が選んだ誰かのために、お金を使うことができているだろうか。

    304
    一度、施術を受けた本人が、
    「そういえば、あの頃は腰痛で悩んでいたな…」
    と、行ったことすらも忘れてしまうほどの人。
    それが本当に優秀な整体師。

    ビジネス書を読んでいて、
    「こんなの当たり前じゃないか」
    と、感じるようであれば、それはもう、あなたにとってビジネス書が必要なくなったというサイン

  • 1%は努力の続きのような感じで、99%はバイアス(思い込み)。周りは自分が思っているほど私のことを見てはいないし、気にし過ぎず自分を大切にしてやりたいことをやっていこう、という風に私は受け取った。

  • ひろゆきという看板を前面に出した自己啓発本とか哲学書という感じがした。バイアスというかっこいい言葉を使っているが、要は思い込みのことだと思う。文章構成が上手いので、読んだ直後は良い内容だと思い込んでいたが、冷静に振り返ると結構独りよがりなことも書いてあると思い直した。そんな考え方もあるんだくらいの捉え方でいるくらいが良いと思った。
    生き方が難しい今の時代に共感を得られそうな考えが多く書かれていると感じた。

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著者プロフィール

ひろゆき(西村博之)
1976年生まれ、東京都・赤羽育ち。中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人、Twitterのフォロワー数は230万人を突破。 主な著書に、『論破力』(朝日新書)、『1%の努力』(ダイヤモンド社)、『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』(三笠書房)、『無敵の独学術』(宝島社)などがある。

「2023年 『ひろゆきツアーズ 世界ぐるっと物見遊山の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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