JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則
- ダイヤモンド社 (2023年6月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478116982
作品紹介・あらすじ
★全世界200万部突破『サイコロジー・オブ・マネー』著者モーガン・ハウセルが「絶対読むべき一冊」と絶賛!
「世の中には優れたデータサイエンティストもいるし、優れたストーリーテラーもいる。だが、ニックのように、データの真の意味を理解できるデータサイエンティストでありながら、それについて説得力のあるストーリーを語れる人はまずいない。必読書だ」。さらに全世界1000万部突破『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』著者ジェームズ・クリアーも絶賛! 全米屈指のデータサイエンティストによる、お金を貯め、富を築くための証明済の方法。
★最新130年間の統計データと60のシンプルな図表で、貯金力と投資力の「常識のウソ」を暴き出す「金銭的自立」を目指すすべての人の必読書!投資初心者からベテランまで、わかりやすく、面白く学べる唯一無二の本。
★「貯金力アップ篇」と「投資力アップ篇」の2部構成。著者は言う。「ジャスト・キープ・バイング」とは、収益を生み出す様々な資産を継続的に購入すること。収益を生み出す資産とは将来的に不労所得を生み出せる、株式、債券、不動産などの資産。 ただし、細かな戦略はそれほど重要ではない。なにより大事なのは「どんな金融資産を、いつ、いくらくらい買うべきか」ではなく、「ただひたすら買い続けること」だからだ。100年以上のデータに基づく貯金力、投資力アップの秘訣は投資常識とは「真逆」のもの。「世間でいわれているほど、貯金はしなくてもいい/クレジットカードの負債は必ずしも悪いものではない/個別株は買うな/大規模な市場の下落局面は買いの好機になる」など目からウロコのアドバイスが満載!「金銭的自立」に遅れている日本人に警告を鳴らす著者注目の書!
感想・レビュー・書評
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▼感想
・出来るだけ節約して、資金を投資に充てたい。けれどその過程で日々の楽しさを犠牲にしているような感覚に陥る。モヤモヤすることもある自分ですが本書はヒントをくれる良書でした!
・また、時間>お金の観点を改めて突き付けられて気分がいいです!笑
▼メモ(抜粋)
・P54:ストレスを感じない形でやってこそ初めて多く貯金できる。そうしなければ、デメリットがメリットを上回りかねない。すると、過度にお金に執着しなくなった。できる範囲で貯金しているので、お金に関する自分のあらゆる判断に疑問を持つことなく、お金とのつき合いを楽しめるようになった。
・P75:お金を増やすのに、爪に火を点すような節約をしながら死ぬまで過ごす必要などない。「できるところをは引き締め、あとは収入を増やすことに集中する」、これが資産を増やすための鉄則なのだ。
・P97:本当に難しいのは、お金の使い方ではなく、人生で本当にほしいものが何かを見つけることなのだ。
・P385:ポイントは目標を定めたことではなく、目標を追求する中で、時間の価値や人生をどう考えるかについて学べたことだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
節約よりも収入アップを目指す!
節約できる金額には限界があるが、収入を増やそうとする行為自体は無限にできるからだ。
とにかく早く自己投資をするべきである。自分の人生の時価は歳をとるほど上がっており、自己研鑽をすればするほど、直結しやすい。そして、一時的な失敗により暴落のような経験をすると思うが、最終的に上がることも忘れてはならない。自分の人生のターニングポイント、つまりバーゲンセールを認識して行動せよ。
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色々と気付きがある有意義な読書でした!
具体的にはドルコスト平均法やインデックス投資を推奨する。
早く買って遅く売るなど。
巻末にこの本のポイントが載っており、再度復習できるのがいいと思いました! -
サイコロジー・オブ・マネーを読了し、その流れで手にした本。サイコロジー・オブ・マネーに通ずる内容が多く、より具体的に研究結果などを用いてお金に対する取り組み方を解説してます。個人的には真新しいアプローチはないものの、題名の通り淡々と投資しつづける大事さを貯蓄と投資の両面で説明されていて読みやすく、改めて自分の考え方は間違ってないなと自信を持てました。また、読み返す際も巻末のまとめを見れば要点を思い出せるので便利だなと思いました。
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・世間で言われているほど、貯蓄はしなくてもいい
・クレジットカードの負債は、必ずしも悪いものではない
・下落株を買うためにお金を貯めるのは、よい考えではない
・個別株は、買うべきではない
・大規模な市場の下落局面は、買いの好機になる
罪悪感を覚えずに買い物を楽しむ
2倍ルール
・「贅沢な買い物をするときは、必ずそれと同額の投資をする」
・充実感を第一に考える
幸福度を高める5つのお金の使い方
・体験を買う
・自分のために(たまに)贅沢をする
・時間を買う
・前払いする
・人のために使う
「何を買うかではなく。どんな基準で買うか」
・「昇給額の50%」を貯金するシンプルなルール
ライフスタイル・クリープの上限を50%にすれば、収入が増えた分を楽しみながら半分は貯蓄に回せる
借金を検討すべき2つのタイミング
➀リスクを減らす
②借り入れコストを上回るリターンが生み出せる
(例えば大学の学費など)
持ち家か賃貸かではなく「いつ買うべきか」
ズバリ買い時
・10年以上その土地に暮らす予定
・公私ともに安定した生活を送っている
・経済的余裕がある
物件価格の2~11%かかる住宅購入の取引コストを埋め合わせるためには、その家にかなりの年数住む必要がある
「43%の魔力」
・頭金として住宅価格の20%を支払うことができ
・収入に対するローンの比率を43%未満に抑えられることができれば経済的余裕があるということ
ローンの返済額はインフレの影響を受けない
・インフレの影響を避けつつ確実にお金を貯める方法は債権である
この場合マークすべきは「3年」という転換点
資金をつくるための期間が二年以上ある場合、現金で溜める場合リスクが出てくる
・3年以内でまとまった資金をつくりたいなら現金で貯め、3年以上かかる場合は債券に投資すべきだ
投資すべき3つの理由
➀老後に備えるため
②インフレから資産を守るため
③人的資本を金融資本に置き換えるため
人的資本は減っていく資産であるため、同額の収入を永続的に手に入れ続ける唯一の方法は、金融資本を構築することである
年齢が上がるとともに、お金を稼ぐ力は衰えていく。
何に投資すべきか?
・米国株、先進国株、新興国株の3つのETF+バリュー株を少し
・株式投資では即一括投資が分割投資より優れている
・安値は待つべきではない
・底値を待って現金をためる意味はない
「ジャストキープバイイング」できるだけ早く、頻繁に投資すべき
・投資では金額が後半に増えるので、「終盤」が何より大切
・株価が最大15%下落する年には債券に投資し、それ以外の年には株式に投資する
・年間最大下落率が10%以下の場合はすべて、S&P500は年間リターンをプラスで終えている
・市場が暴落したときこそ買い時、特に50%以上下落した場合は、できる限り投資すべきである
いつ売ればいいのか?
★売るべき時はこの3つだけ!!★
➀リバランスのため
②集中投資状態から抜け出すため
③自分の経済的なニーズを満たすため
すぐ売るか?少しずつ売るか?
→答えは、できるだけ遅く売ることが基本なので、時間をかけて少しづつ売る
つまり★「早く買い、ゆっくり売る」が株式のセオリーである★
人生で一番重要な資産、それは「時間」である
「時間の価値や人生をどう考えるか」
21の黄金ルール
➀お金がない人は「貯金を」お金がある人は「投資」を重視すべき
②できる範囲で貯金する
③節約よりも収入アップ
④2倍ルールで罪悪感を減らす
⑤収入アップ分の50%以上を貯蓄する
⑥借金は使い方次第
⑦家は適切な場合のみ購入する
⑧頭金はまず現金で貯めることを検討する
⑨リタイヤで大切なのはお金だけではない
⑩減り続ける人的資本を金融資本に置き換えるために投資する
⑪オーナーのように考え、収益資産を買う
⑫個別株は買わない
⑬早く買ってゆっくり売る
⑭できるだけ頻繁に投資する
⑮投資とは配られたカードではなく、そのカードを使ってプレーすること
⑯相場の変動は必然的に発生するが、恐れてはいけない
⑰暴落時は買いのチャンス
⑱過度に贅沢な暮らしをしようとして大きなリスクを背負うのではなく、十分な暮らしができるお金を確実に得ることを重視する
⑲どれだけ資産が増えても、金持ちになったとは感じないが、それは問題ない
⑳時間ほど重要な資産はない
㉑私たちはすでにこのゲームをプレーしている -
こういう本って書いてることは当たり前で「知ってるよ」と言いたくなる人も多いと思うんだけど、頭でわかっててもなんとなく迷いがあったりとかフラフラしちゃう自分のような人にとっては背中を押してくれるというだけでも読んだ甲斐があった。
【総評】
サイコロジーオブマネーの著者が絶賛していたので読んでみた。
結果、この本も当たり。
何が良いって、著者のバランス感覚が良い。(後述)
新NISAの投資方針検討にあたり、とても参考になった。
個人的に3年に1冊レベルの「DIE WITH ZERO」、1年に1冊レベルの「サイコロジーオブマネー」に続いて、半年に1冊くらいは言っていいレベルの良書だと感じた。上記2冊ほどではない気がするが、十分に星5。
※ちなみにこの3冊は訳者が全て同じ児島さんという方。選球眼が良いのだろうか。今後、この人が訳してるってだけで買ってしまいそう。笑
【どんな本?】
過去100年くらいの米国データをもとに、パーソナルファイナンスの原則を説明する本
あくまで過去のデータなので、今後も同じようになるかは当然わからないのだけれど、これだけ網羅的・客観的にデータに基づいて説明されると説得力を感じる。
一般人の心理もわかっている感じがするし、最終的には読者がどういう人生を生きたいかという価値観に委ねる、良い意味での割切り(無責任ではない)があり、バランス感覚に優れていると感じた。
根拠薄弱だったり安易にAI持ち出す本や「自分はこうやって成功した」という再現性のない本とは一線を画している。
【キーメッセージ】
・できるだけ早く、頻繁に投資すべき
→仮に神のように底値を知っていても、淡々と分散投資する方が投資成績が良い。底値を見極めようとするのは現実的でないだけでなく、できたとしても得策ですらない
・市場に厚く参加し続けることの重要性
(=個々のリスク許容度の許す範囲で、なるべく多くの資産を、なるべく早いタイミングで市場に預けて働かせる)
→多くの場合、分散投資より即時一括投資の方が成績が良い
ほとんどの市場はほとんどの期間上昇している
→「早く買い、ゆっくり売る」のがよい
・投資戦略以上に、投資タイミング(いつ投資を始めるか)の影響が大きい
→最終的には運ということ。これも地に足がついている感じで良い。
※ただし、投資期間を長く取れば平準化されるためその影響は相対的に小さくできる
・投資すべき理由は3つ
→「老後への備え」「インフレから資産を守る」は強く意識していたが「人的資本の減少を金融資本でカバーする」という考え方は個人的に薄かったため良い気づきとなった。
【今後考えたいこと】
「浪費する時の2倍ルール」は、新つみたてNISAで限度額全ツッパ&その他の投資を考えていない自分にはそのまま適用できそうにない。
罪悪感なくお金を使うのは自分にとって課題なので、子供の口座にでも振り込むか? -
【読みやすい翻訳本】
翻訳本で分厚い本にしては、冗長的ではなく読みやすいです。
投資の基本的な部分を理解している人にとっては、少し物足りないかもしれませんが、これから投資をはじめる人にとっては、テクニックよりも投資をはじめる精神を学べる良書です。
「ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇しているのだ」
株式はこの言葉に尽きます。
今、はじめるのが正解ということです。 -
要はドルコスト平均法なのだけどそれだけではなく、投資を始める頭金をどう作るかというところから自分の価値についてなど広くお金について学べる。NISAが新しくなったし幅広い層に良さそう。なお、住宅についてはあくまでアメリカの話であること、また税金まわり(iDeCoやNISAのような仕組み)については触れられていない。
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新進気鋭のデータサイエンティストである著者が提唱する、豊富なデータ分析に基づいた富の蓄積へのアプローチ。
時間という思考軸が重要。人的資本を金融資本に転換していくために、できるだけ早く、頻繁に投資すべき。
投資に対する売買・保有コストが劇的に低下している現在、頻繁に買い続けることで生ずるコストの影響はほぼ皆無と言って良く、新NISAの誕生も相まって現況にマッチした投資法。
個別株に投資すべきでない2つの理由は「敗者のゲーム」に通づるものがあり、個別株投資家である自分には耳の痛い指摘。自身のポートフォリオにおけるコアサテライト戦略の見直しが必要。-
兼業での個別株投資はメンテナンスのコストを考えると結局インデックスでいいか…となる自分がいます。
といっても、結局 手を出してしまうんですが...兼業での個別株投資はメンテナンスのコストを考えると結局インデックスでいいか…となる自分がいます。
といっても、結局 手を出してしまうんですが。笑2024/01/03
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「金持ち父さん貧乏父さん以来の衝撃」という帯に惹かれて購入。金持ち父さんファンとして期待してました。
内容は
・どう貯金するか
・どう投資するか
に基づいて書かれている。
新規的な話はそこまで多くないが、一冊あればそれで良いほどかなりまとまっているように感じた。
ところどころで面白い話もあり、データに基づいているので信憑性もあるように感じる。どの程度貯金があれば投資すべきか、貯金がなければ投資すべきでないのようにその基準について分かりやすく書いてある。
まずは、自分が始めてみることが1番かな。