最後の適当日記(仮)

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 49
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478117729

作品紹介・あらすじ

あの、高田純次が喜寿、77歳を迎える――。そう聞いて、あなたは何を思うだろうか。「こないだ散歩の番組を見たけどテキトーなことしてた」「相変わらずシモネタ言ってた」「あんな77歳いる?」年齢、老若男女問わず、一般視聴者はもちろん、各界の著名人にもファンの多い高田純次。浮き沈みの激しい芸能界において、「適当」という唯一無二のポジションを確立し、お茶の間を賑わせてきた彼も実は他の人と同じように年齢を重ねていた。2024年1月21日、高田純次77歳。出版業界においても彼の足跡は特筆すべきものがある。発売の会見時に「さっき初めて読んだけど良いこと書いてたよ」と語った「適当論」。使い勝手を度外視した世界初のスケジュール帳「適当手帳」。適当ブームに乗って文庫がバカ売れした「適当教典」。そして、日記を銘打ちながら後半は週記、最後は月記になってしまう適当の最高到達点「適当日記」。これらはそれぞれ10万部以上のヒットシリーズとなっており、ちなみに、高田純次に無関係な書籍も含めれば累計2,000万部を圧倒的に超える。『世界で1000万部!「嫌われる勇気」シリーズ』もかわいいものである。そんな彼が寄る年波の中で一つの決断をした。「もう面倒な仕事はしたくない」「本を出すなんて散歩に比べて疲れすぎる」それを聞きつけた旧知の編集者が、半ば強引に最後の書籍として依頼したのが本書「最後の適当日記(仮)」である。2008年に刊行された「適当日記」と同様、前年1月21日から喜寿を迎える2024年1月21日までの1年間、“無理やり書かされた”彼の日々だ。年甲斐もなく若い女の子を翻弄したつもりで翻弄される、顔だけ覚えてる人に勘で話しかけたら全くの赤の他人、生命保険を確認に行ってスタッドレスタイヤを買って帰る…。世界一日記が似合わない男が最後に綴る日記は、土佐日記、更級日記とともに3大日記文学と並び称されることになるのか?「最後の書籍」にふさわしく、付録も充実。おなじみの脚注での「日記の振り返りインタビュー」に加え、芸能界デビューから現在に至るまでの出演歴をまとめた「高田純次全仕事」は今回の読みどころ。内容・分量ともに、日記より価値があると発売前から評判を得ている。高田純次とはいったいなんだったのか。本書は矍鑠なうちに彼を語り合うための我々の原典になる。刮目せよ。

感想・レビュー・書評

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  • 高田純次、あの軽薄男が書く本って、やはり中身が薄くって何の役にも立たない本。これが本屋でお金を出して買った本なら、自分自身が情けないと後悔しているが、幸い図書館で借りた本ですので、後悔もちょっと薄まりました。

    でも、途中でどれだけ読むのを止めようと思ったがが、最後まで読み終えました。これも長く人生を生きてきて、辛抱強くなったんですな・・・。

  • 遂に待望の一冊が出たぁ!私の人生の師匠である純ちゃん(高田純次)の著書「最後の適当日記(仮)」が突然書店に現れた。この本を手にした時、あまりの興奮で数分立ち尽くしたといったら誇張になるかな。前回買った「50歳を過ぎたら高田純次の様に生きよう 東京タワーの展望台でトイレの順番ゆずったら本が出せました」から約2年ぶりの出版になる。表題に「最後の」と書かれてあるが、どうも信用できない。ジジイと言うのは直ぐにウソを平気でつきたがるもの。直近では筒井康隆がその良い例だ。最後と言わず、これまでと同様に2年に1冊のページで執筆して欲しい。書くのがいやなら、音声を録音してAIに文字起こしして貰えば宜しい。

    表紙は横にして見ると、純ちゃんがバスローブ姿でベッドに寝そべっていることが判る。でも一体何をやっているのだろうと異常に太い帯を外してみたら・・・ハイハイ了解しました。帯を外した状態で裏表紙を見たら、純ちゃんはベッドにはおられず天狗の面だけがポツンと残っていた。本当に表紙からやってくれるぜ!こんなにもサービス精神旺盛な純ちゃん、素敵です。

    さあて、気合を入れて本文を読み始めたら、いきなりなぜか大谷翔平の話題が多い。あれ?いままでとパターンが違うな。よくよく読んでみると、去年の私と全く同じ思考パターンだった。これは全くの偶然。よもや私と全く同じ生活をしていたとはね。さすが師匠と弟子の関係ですな。また、大谷が毎日真剣に野球に取り組んでいたのに対して、純ちゃんが日記を書くのを時々または長期間休んだことを恥じてとても反省していたと告白していたのにはちょっと意外だった。真面目な所もあるのね。

    「日記を書くのをやめたい」、「お願いですから日記を続けて下さい」との応酬で、そのやり取りだけでも面白いのに加えて、純ちゃんお得意の話術が合い絡まって、いい味を出している。でもここに大谷の話が挿入されると、ちょっと調子が狂っちゃうんだよね。まあ、ジジイだからしょうがないか。書きたいように書かせてあげないと怠け癖がむくむくと大きくなってしまうからな。

    しかし、8月20日から27日にかけての日記には度肝を抜かれた。適当にも程がある。11月以降の日記は殆ど危篤状態。編集者はジジイに無理をさせちゃあいかんよ。寿命が短くなるだけだ。

    巻末には純ちゃんの芸能活動の全てが「高田純次全仕事」として記載されていた。意外と几帳面だな、いや?純ちゃんが几帳面なのではなく事務所の人が几帳面なのだろう。自称適当男の純ちゃんが、こんな緻密なDBを作れる訳がない。あ~あ、最近、永野芽郁ちゃんとのアイシティのCMが流れなくなった。あれ、結構気に入っていたので、ちょっと残念。

    前述の様に、今回の本は表紙に細工がしてあり、特に帯が外れてしまうと、電車で読んでいたら変態に見られてしまうかもしれない。しかし、表紙を外して持ち歩くぶんには何ら問題が無い。文字しか書かれてないし、出版社もダイヤモンド社なので、もしかしたらビジネス書と勘違いして貰えるかもしれない。そんな危険な本なので、今日一日で速攻で読んでしまいました。つまり、以上の心配事は目出度く杞憂に終わりました。

  • 「適当男」として芸能界で独自のポジションを築いている高田純次

    還暦のときに「売れますよ」と焚きつけられて“無理矢理”つけさせられた『適当日記』から16年

    「売れるに決まってますよ」と再びそそのかされて、喜寿までの1年間を“渋々”綴った終活編、2024年1月刊

    《世界一日記が似合わない男の最後の日記は、
     土佐日記、更級日記とともに
     「三大日記文学」と並び称されるのか?》──帯の紹介文

    2月10日(金)
    東京に大雪の警報が出たけど、思ったほど積もらなかった。
    雪を見ていると、いろいろな思い出が蘇る。
    でも、「どんな思い出なの?」って問われるとオレは言葉に詰まるよ。

    7月9日(日)
    今日は、7月9日で「泣くの日」だから、泣いて過ごしたよ。
    でも、なんで泣いたかとか、今日が、本当に「泣くの日」なのかとかは、聞かないでほしいんだ。p.187

    ますます磨きがかかった“適当”な日々に失笑哄笑爆笑
    入院中の暇つぶしに最適だった一冊

    日記より価値あると評判の「高田純次全仕事リスト」を巻末に収録

  • 何の役にも立たないが成瀬ロスから次の本にいけなかった自分にとっては良いリハビリ本になりましたw酷評している訳ではなくて何の役にも立たないことこそがこの本の良い所です。軽い気持ちで読めばたまにハッとする言葉に出会います。「歳をとったら自慢話 昔話 説教はしない」はいつまでも名言です。
    新たな名言「歳をとったら清潔な服を着て毎日風呂に入る」これめっちゃ大切なことでお気に入り。

  • いくつになっても高田純次であることが素晴らしいと思う。言っていることが適当だが、それがまた氏の魅力の一つだ。肩肘張らずに楽しく読める作品。

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著者プロフィール

昭和22年1月21日東京生まれ。O型。東京デザイナー学院卒業。71年に「自由劇場」の研究生となるが、1年後イッセー尾形氏らと劇団を結成。その後4年間サラリーマン生活をし、'77年に劇団「東京乾電池」に参加。1989年に独立し、(株)テイクワン・オフィスを設立。バラエティー、ドラマ、司会などマルチに活躍。

「2023年 『じゅん散歩画集 一歩一絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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