しごとが面白くなる平賀源内: 江戸のベンチャービジネスマンの失敗に学ぶ

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478760437

感想・レビュー・書評

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  • ■書名

    書名:しごとが面白くなる平賀源内―江戸のベンチャービジネスマンの失敗に学ぶ
    著者:糸川 英夫

    ■概要

    天才源内の「失敗の本質」に学ぶ。多様な才能にめぐまれながら江
    戸のマルチ人間源内は失敗した。この失敗を偉大なる反面教師とし
    て、現代の成功を考える。
    (From amazon)

    ■感想

    近くの図書館から頂いた本のうちの一冊。


    平賀源内の業績をもとに、数々の失敗に触れた本です。

    まず、疑問なのは、失敗の定義がわからないです。
    資料が無いものは全て失敗というような、ものすごい主観で失敗
    扱いされていますが、ここはもう少し深堀りして欲しかったです。
    「失敗から学ぶ」というテーマありきで書かれた本なので、仕方が
    無いのかもしれませんが。

    また、言っている事に一理ある部分もありますが、なんでもかんでも
    「女性と付き合あったことがない。女性が分からない」事が原因と
    決めつけてしまうのは如何なものなのでしょう。
    書いてあることが本当だとしたら、女性に限らず男性とも上手く会話
    、コミュニケーションが取れていないように思えます。
    別に嫉妬の感情が分からないだけでなく、そもそも、会話の能力、
    相手の感情を知ろうとする能力に欠落しているように思います。
    これは、女性を知らなくても(ホモでも)いくらでも克服できることです。
    それなのに、著者の人は「ホモだから、これらの能力が無い」と
    かなり無茶な論理となっています。
    何を元に、「ホモだとコミュニケーション能力に乏しい」と言っている
    のかさっぱりわかりません。この部分の論理的な証明は一切されな
    いまま、感情論でひたすら同じことを繰り返しています。

    著書は、自分で科学者の端くれと豪語するのであれば、科学者らしく
    数字を使用して論理的に自分の考えの根拠を説明すべきです。
    これでは、そこら辺の無責任な評論家の弁と、なんら変わりありません。

    源内の失敗の根本原因の正当性はともかく、仕事をするうえで以下の
    点が大事なのには共感します。

     ・組織をしること
     ・仕組みを作る事
     ・相手の感情(特に仕事では嫉妬)を感じ、対応する事
     ・コミュニケーションを取る事


    仕事をする上で大事な点について、記載されていることに異論はない
    ですが、平賀源内の功績、その原因については、かなり疑問が残りました。

    また、繰り返しの部分が多すぎます。同じことを言っているだけな
    ので、この半分ぐらいの文で記載出来るような気がします。

    ■気になった点

    ・システムを作るのに必要なのはネットワークと人柄である。

    ・どんな才能も社会に受け入れられなければ、むなしく朽ちるばか
     りである。

    ・人は、相手の「立場」「役割」と付き合うのである。

    ・自分の核となるものを決める事が大事である。

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