限界を超えて: 生きるための選択

  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 87
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478870273

作品紹介・あらすじ

衝撃のローマクラブ・レポート『成長の限界』から20年。コンピュータ・モデルが描く新たな未来図。いま、地球は?

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】
    ・図書館でたまたま目にとまった。メドウズだし、興味は前からあった。

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・ワールド3という、システムダイナミクスモデル。原先生の原点なのか?

    【目次】

  • 成長にも限界があるということを、理論的に示唆してくれる良書。
    さすがに前作程のインパクトはないのだが、やはり興味深い。
    既に限界を越えているという主張である。

    今もそんな気は身の回りでそれほど感じないのだけれど、
    じわじわと臨界点に近づいているのだろう。

    ただ、フロンガスのような例が出ているのはプラスの話題である。
    こういうのが増えると良いなぁ。

    前回よりもモデル/ワールド3に対する説明が多く、
    フィードバックループ図を分からないなりに理解するのが面白い。

    次は最新版を読む予定。

  • 「成長の限界」から20年を経て、当時予見されたいくつかの限界を超え、今後いかなる選択がいかなる結末に繋がるのか、より進化したモデルであるワールド3によってシュミレーションを行い、その結果をまとめ、新たな提言を行った一冊です。

    この本を読んでまず感じた点として、前著である「成長の限界」がかなり過激な内容と受け取られたためか、マイルドな表現、悲観的なシュミレーション結果においても希望的な要素を付け加えて紹介している、という傾向が挙げられます。
    またモデル、「ワールド3」に対する説明もより細かくなっており、「成長の限界」当時よりコンピュータに触れ、コンピュータシュミレーションに慣れた人口が増えた分そこへの配慮を増やしたのかもしれません。その分、文章量も増えている、という印象です。

    前著出版時から大きな変革を行わなかった人類を取り巻く状況は、当然ながらより厳しいものとなっていますが、それでもフロンガス規制のようないくつかの変革がもたらしたポジティブな要素には励まされる内容です。

    内容としては前著以上に切迫感の伝わるものだと感じました。
    この本が出版されたのは今から20年前。後半で掲げられる「持続可能性」という言葉が日本の政界で口にされたのは3年前。やはりその先見性は素晴らしいものがありますね。感心するだけではなく、行動せねばならないと、そう感じた一冊です。5つの手段を忘れないように。
    近いうちに最新の著作も読みます。

  • 本の内容は以下にまとめられる。
     ○ 人間の増大に伴う、工業廃棄物の増加或いは食料の増大は確実に地球環境を蝕んでいる。この状況に対して何らかの対策が成し得なければ人類の寿命は確実に減少する。
     ○ 状況に対する最も効果的な対策は技術の発達や市場に対する制限ではなく、人間の内部における革命とそれに伴う行動である。具体的に挙げれば、ビジョンを持つこと、嘘を言わないこと、新たな価値観の台頭が挙げられる。
     しかし、新たな価値観については具体的な言及はされていない。

  • 1972年に出版された衝撃のベストセラー「成長の限界」続編。

    人口、食糧、エネルギー、汚染問題など工業化によりもたらされた様々な問題を、手をつけることなく放置した場合、今後100年のうちに地球上の成長は限界に達してしまうとの前作での仮説を、本書では、現実的なモデル(ワールド3)に落とし込んで検証し、限界を乗り越えるための選択肢について論じる。

    この本を手に取るまで、経済成長と持続可能な社会は相いれないもの?と疑問を持っていたが、実際に読み終えてみると、必ずしもそういうわけではなく、むしろ経済は手段であって、人類社会の幸福や環境のために経済というのは奉仕する役割を奨励しているというところに落ち着いた。しかも、成長とは、もっというと「発展」であり、この2つの言葉の意味を使い分けているところは本書を読み進める上で、重要なポイントである。

    自分の身近なところでも、もっと真実を知り、周りの人達とお互いに学び共有することによって持続可能な社会という大きなコンセプトの中で、ひとりひとりがやるべきことが見えてくるように思える。

    目先の利益ばかりではなく、時には立ち止まって、じっくり今自分たちが置かれている地球環境について考えるための骨太のビジョンやブレない判断基準を与えてくれる現代の指南書。

  • 南北1

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