最強トヨタの7つの習慣―なぜ「すごい工夫」が「普通」にできるのか (だいわ文庫) (だいわ文庫 G 15-1)

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479300175

感想・レビュー・書評

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  • トヨタの習慣をベースに、トヨタだけでなくさまざまな経営者のコメントを含めて紹介しています。
    まず、7つの習慣とは

    (1)「ケタちがい」の発想から入る
    (2)「わが社」を主語にしない
    (3)「なぜ」を5回繰り返す
    (4)成功体験をリセットする
    (5)成功より成長を目ざす
    (6)忙しさを恥じる
    (7)「みんなの力」を心から信じる

    それぞれの習慣を語るなかで、たくさんの名言、エピソードが出てきます。
    弊社のエピソードも含まれています。
    その中で自分自身の中でちょっと新鮮なエピソードが「意志ある仕事」のエピソード
    「ラインが止まった」ではなく「ラインを止めた」
    「失われた10年」ではなく「失った10年」
    「来期は減益になります」ではなく「来期は減益にしたい」
    と、成り行き任せのような言動を使わず、意志をもって行動し、伝えることが重要。なるほどって思いました。

  • 「若松義人」の『最強トヨタの7つの習慣―なぜ「すごい工夫」が「普通」にできるのか』を読みました。

    理由があって、今週は自己研鑽/自己啓発モードの読書です。

    -----story-------------
    「トヨタの当たり前」と「世の中の当たり前」はちがう。
    いったい、なにがちがうのか。
    (1)「ケタちがい」の発想から入る、
    (2)「わが社」を主語にしない、
    (3)「なぜ」を五回繰り返す、
    (4)成功体験をリセットする、
    (5)成功より成長を目ざす、
    (6)忙しさを恥じる、
    (7)「みんなの力」を心から信じる―。
    大成功を呼び込む思考と行動の原則が明らかに。
    -----------------------

    7つの習慣が、それぞれひとつの章で構成されています。

    ■第1の習慣
     「ケタちがい」の発想から入る
     ―「一割削減」でなく「ゼロを一つ取る」ことでムダを見つける
    ■第2の習慣
     「わが社」を主語にしない
     ―「プロの目」でなく「お客の目」でモノをつくる
    ■第3の習慣
     「なぜ」を五回繰り返す
     ―「原因」でなく「真因」まで改善する
    ■第4の習慣
     成功体験をリセットする
     ―「他人の成功」より「自分の失敗」から知恵を出す
    ■第5の習慣
     成功より成長を目ざす
     ―「人を変える」より「システムを変える」ことで人をつくる
    ■第6の習慣
     忙しさを恥じる
     ―「動きの速さ」より「着手の早さ」で競争力をつける
    ■第7の習慣
     「みんなの力」を心から信じる
     ―「非凡な一人」でなく「平凡な100人」で堅実経営を実現する

    書かれていることは、「あぁ、なるほどな…」と感じることばかり。


    読み終えて、、、

    ◎売価を決めるのはお客さま
     売値=原価+利益 ×
     利益=売値-原価 ○
     
    ◎前工程は神様、後工程はお客さま

    ◎変わるまで言う

    ◎「でも」を「なるほど」に変える

    ◎根気がひらめきを呼ぶ

    ◎モノづくりは人づくり

    ◎人に教えるより人に気づかせる

    等々、数多くの言葉が印象に残りましたね。


    トヨタでは、「なぜ」を五回繰り返すという話は有名ですが、、、

    トヨタの5W1Hが、Why(なぜ)、Why(なぜ)、Why(なぜ)、Why(なぜ)、Why(なぜ)のうえでHow(どうする)となっているのは始めて知りました。


    業種業界は違えど、仕事に役立つヒントを数多くもらった気がします。

  • 2018/5

  • 「モノをつくる前に人をつくれ」がトヨタ伝統の考え方である、まず人を育て、育った人たちがモノをつくり、事業を展開するのが、モノづくりの本来の姿だ。本書で「自分づくり」にみずから取り組むことのベースとなるものの見方、考え方、行動の仕方をしっかりと身につけていただきたい、そして日々実践を繰り返してほしい。「確かにメーカー(本田技研)にとっては、不良率はほんのわずかなものかもしらん。だが、おカネをはたいてその不良品を買ったお客さんにしたら、不良率100パーセントじゃねえのかッ」
    (「いいモノは売れる」……自己満足?)……いくらで買うか、いくら払うかはお客さまが決めることで、いくら原価がかかっているかは関係ない、よく使われる「コスト・パフォーマンス」は、本来、お客さまが決めることであり、つくった側が決めるものではない。「よけいな昨日は、お客さまを無視した技術者の押しつけでしかない」。
    (”なぜ”は5回必要なのか)……仕事は、見えるものだけを追うのではない、見えないものを見えるようにしていく努力が欠かせない、だからトヨタ流は「なぜ」を5回繰り返すのである。いつ、誰が、なにを、どこで、なぜ、どうする→なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、どうする? 変わったかどうかは言葉で表すものではない、意識が変わり、行動が変わって初めて、変わったといえる、なにかを変えるというのは、相手の行動が変わったのを見届けることだ。
    (「やりにくい」はやる気になるのはなぜ?)……人のやる気をいかに引き出すか、いかにプラスに持っていくか、計算できないマンパワーを引き出すには、環境づくりがポイントになってくる。人は誰でも仕事の中に、「やりにくい」「わかりにくい」「危ない」といった問題意識を、仕事や会社への不平不満に変えてしまうか、「より楽に」「より安全に」「よりよく」と知恵を出して改善へと向かわせるか、改善をみずから進める職場をつくることは、働く人たちのモラール(士気)向上にとても大切なことだ、モチベーションが一気に高まる。
    (人に気づかせるには? どのようにすればいいのか?)……「誰よりも早く出勤して、事務所やトイレを掃除し、冷暖房をつけ、店員が出勤してくるのを待ちなさい。出勤してきたら『おはよう』と声をかけるなどして、一緒に店をよくしたいことをまず態度で示しなさい。部下に『店長は自分たちのことを本気で考えている。この人についていったら安心だ』という信頼感を持ってもらうことがなにより大切です。そのうえで部下一人一人と話し合うのです。」

  • トヨタの改善について解説した本。
    ・厳しい大目標を掲げ、絶えざる改善を繰り返していく
    ・そして、大目標と章目標に分割する。
    ・あきらめないこと、不良は仕方がないではなく、零にできると考える。
    ・何かを変えていこうとするときには意識改革の浸透が欠かせない。これをやりきると企業は目指すところに進むことがDえきる、言葉を変えながら、本気ということが相手に伝わるまで繰り返す。
    ・口癖が人をつくる
    ・君子は豹変す。
    ・人は口で言うだけ、指示するだけの人を信用しない。熱意や本気を確かめる。
    ・悩みや危機感は改善の宝庫。問題はそれをどう共有するか。共有すればみんなの知恵が出るようになる。みんなの知恵が集まるとやってみようという勇気が必ずわく。

  • モノづくりの視点ではなく、組織としての在り方を学ぶことができた。
    言われてみれば単純なことだが、それを実行するところに難しさがあるし見落としてしまいがち。
    また時間をおいて読んでみようと思った。

  • 基本。動くことと働くことは別物。働きましょう。

  • 5Sや見える化など、知っておくと自分の仕事に対する効率やモチベーションも上がります。

    考え方の転換、トヨタの強さの秘訣を知る事が出来ます。

  • 以下の7つのポイントが重要とのことです。
    第1の習慣 「ケタちがい」の発想から入る
    ―「一割削減」でなく「ゼロを一つ取る」ことでムダを見つける
    第2の習慣 「わが社」を主語にしない
    ―「プロの目」でなく「お客の目」でモノをつくる
    第3の習慣 「なぜ」を五回繰り返す
    ―「原因」でなく「真因」まで改善する
    第4の習慣 成功体験をリセットする
    ―「他人の成功」より「自分の失敗」から知恵を出す
    第5の習慣 成功より成長を目ざす
    ―「人を変える」より「システムを変える」ことで人をつくる
    第6の習慣 忙しさを恥じる
    ―「動きの速さ」より「着手の早さ」で競争力をつける
    第7の習慣 「みんなの力」を心から信じる
    ―「非凡な1人」でなく「平凡な100人」で堅実経営を実現する

    製造現場と行政施策の現場では事情が異なるかも知れませんが、
    「主観を変える」、「なぜ?を5回繰り返す」、
    「着手の速さを追求する」...など々、
    参考になる考え方も多いかと思います。
    文庫本なので、値段もお手頃です。

  • トヨタの普通ってなんだろうと思って手にとりました。日本が誇る世界企業はすごい進化を遂げた会社だということですね。
    わが社を主語にしない…。奥の深い言葉です。

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著者プロフィール

カルマン社長

「2015年 『「トヨタ式」大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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