耳袋秘帖 両国大相撲殺人事件 (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 56-6)

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479301400

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  • 雷電のカッコよさ、そして潔さ。なぜ雷電はこんなに惹かれるのか。雷電の言動はそこまで書かれていないが、それでも感じ取れる。

  • 南町奉行根岸肥前も、御多分に洩れず大相撲が好きだった。当時は雷電が一番強かった。

    ところが、藩の政変で浪人となった3人が、どうしても帰藩したいと企てたのが、藩主と犬猿の仲の細川藩を貶めようと言う企み。

    前途有望な若い力士を、さも雷電が殺したかのように仕立てた。その謎をまたしても根岸とその手下で謎を解き明かす。

    いつものように、いくつかの事件が同時進行でおこなわれ、それぞれの謎解きが進む。読んで楽しいシリーズ。

  • 将来ある若者を巻き添えにしなくてもいいようなものを。

  • 雷電為右衛門に嫌疑がかかる殺人事件を中心にした全5話の連作集である。出雲松江藩(雲州)の松平治郷こと不昧公と肥後熊本藩の細川斉玄玄(しげ)のライバル意識が生み出した事件といえる。根岸肥前守の呟きは傑作なひと言だった。

  • 装画 / 室谷 雅子
    ブックデザイン / 鈴木成一デザイン室

  • 耳袋シリーズの第六冊目。五郎蔵はやっぱりかっこよくて、若気の至りについて語り合う五郎蔵と根岸が相も変わらずかわいい。

  • 両国大相撲殺人事件というタイトルでしたから、相撲取りがバッタバッタと死んでしまう話しかと思ったんですが、そうでもないですね。
    宮仕えは辛いなぁってつくづく思わされた本でした。坂巻さんの恋はなかなか成就しませんね。そろそろ誰かとめぐり合って欲しい所です。

  • 初版本

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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