耳袋秘帖 麻布暗闇坂殺人事件 (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 56-8)

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479301608

感想・レビュー・書評

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  • 怪談的には今ひとつなんだけれど、事件の真相がなかなか面白かったです。
    最後にいくつか挟まれている怪談というか不思議なエピソードが効きましたね。
    本当に不思議なことは奥さんのエピソードだけだったこれまでの話とちょっと毛色が変わった感じでした。

  • 江戸中後期の幕臣。根岸鎮衛は勘定方を皮切りに、佐渡奉行、勘定奉行、南町奉行をつとめた。刺青奉行といわれるほど、町民とも広く付き合いがあり、若い頃はかなり危ない遊びもしたような赤鬼奉行とも呼ばれるほど。根岸は佐渡奉行時代から珍談、奇談を認め随筆『耳袋』として残し、仲間内で評判となり写本まで作られるほど。あまりに評判を集めたため、差し障りのある話は『秘帖版』として、朱筆した方に綴り門外不出とした。若い頃から、仕事中も、疑問に思ったことや、聞き取ったことなど紙に書いては懐に入れ、何度も考えたりと几帳面で考えることが大好きな人物であったようだ。その耳袋からであろうか?このシリーズは不思議な話を集める上で事件が解決するという、流れで物語がすすむ。
    この赤坂暗闇坂殺人事件は、登場人物も魅力的で、謎解きも洒落ていて、気持ちよく時には吹き出しながらすぐに読めた。シリーズも長そうなので、楽しみに一冊づつ読破しようかと、思わせた一冊!

  • 見立て上手な風野先生
    面白い話を次々と書いてくれる!

  • 耳袋シリーズの第八冊目。根岸と五郎蔵のコンビは今も昔もかっこいい。

  • 耳袋秘帖 第八弾。

  • 08年2刷本

  • シリーズ8作目。若い頃は無茶をしていた(と言われる)根岸鎮衛の人物像がよい。懐深くて。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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