かしこい節約生活 (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479303459

感想・レビュー・書評

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  • 御縁あって花輪さんの著書を多数読んでいます。
    本著は文庫版。全方面に注意を向けて心がけるべき節約ポイントを紹介しています。

    気付かずに陥りやすいのが、さまざまな情報にあおられ、左右されて、実際の効果が上げられないという罠。
    よかれと思って熱心に情報収集するものの、ポリシーを持って行動しないと、結局右往左往するばかりで何も実のない結果となると教えてくれています。

    イメージと実際が違っていることもいくつかありました。
    例えば、エアコンの冷房とドライとでは、冷房の方が除湿量が多いということ。
    湿気を取るにはドライだと思っていたので、驚きました。
    また、利用コストは冷房よりもドライの方が高いそうです。

    また、Skypeは電池の減りが早いが、Viverはさほどでもないという細かいことまで書かれていました。
    この細かさが、導入に悩む利用者を決定させたりもする、大切な情報となっています。

    銀行選びについても記述がありました。
    比較して口座を開設するのは、なかなか面倒なものですが、簡潔にまとめてくれているため、混乱せずに済みます。

    知っていることの復習になる項目も多々ありますが、繰り返し読むことで自分の知識となっていくし、その時は必要ないと思って読んだはしから忘れていることもありました。

    このジャンルの本はちまたに多数出版されていますが、著者は、ほぼ全ての項目を実践しているという点に、文章上の上滑りにならないリアリティを感じます。
    自分で試した上での感想を交えて紹介しているため、慣れないことに関する読者の不安が緩和されます。

    巻末には、節電や財テク、保険のワークシートが載っていて、記入することで客観的に自分の現状を理解できるようになっています。

    これまでになく、料理研究家による節約レシピも掲載されており、実践できそうに思いました。
    保冷剤で冷蔵庫の室温を保つというのは初めて知るアイデアでした。
    また、パスタをフライパンで茹で上げるというのも目からウロコのアイデアでした。

    著者はいつも、無理をせず、心もち節約の姿勢を取り続けるというスタンスで執筆しています。
    その場の勢いですぐに終わることなく、長く続けられそうなことを紹介している点が長所だと思います。
    実践本にありがちな、読者を追い詰めて窒息させるような圧迫感を感じることもなく読み終えられました。

  • ・普通の節約ネタ本。

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著者プロフィール

■監修・翻訳者略歴
花輪陽子(はなわ・ようこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 (国家資格)、 CFP (R)認定者。外資系投資銀行を経てFPとして独立。2015年から生活の拠点をシンガポールに移し、東京とシンガポールでセミナー講師など幅広い活動を行う。『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社プラスアルファ新書)、『夫婦で貯める 1億円!』(ダイヤモンド社)、『ジム・ロジャーズ 大予測』(東洋経済新報社)、『大転換の時代』(プレジデント社)など著書・訳書多数。海外に住んでいる日本人のお金に関する悩みを解消するサイトも運営。まぐまぐ 「花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編」も執筆中。

「2023年 『捨てられる日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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