ブッダが教える意志力の鍛え方 (だいわ文庫)

  • 大和書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479305668

作品紹介・あらすじ

「意志強化」は、軽やかで、幸せに生きられるツールです。たとえば、ダイエット-食べることを"理性"で判断すると、身体はあるべき姿に戻ります。たとえば、禁煙-「病気」と自覚すると、変わります。「もっと、もっと」は苦行への道です。やり遂げたいと思っている目的を少し改良すると、達成は楽になります。目的を達成するには、行動を分割・集中します。

感想・レビュー・書評

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  •  この年になって、仏教を学んで、到達しつつある結論と、この本に書かれていることは、かなり重なっているんです。

     だらしない生き方を改めることを目的として努力する…脳が「その目的に挑戦することは価値がある、有意義である」と理解して納得すると、脳は瞬時に優先順位を判断でき、挑戦することが苦行ではなく、おもしろさに変わる。すると、怠けるとかサボるということがなくなります。

     生きるということ、人生を愉しむということは、楽をするということではなく、成長し続けるということを誓うこと、但し、何処を目指すのか、ということは、その時々で可能な限り明確にするために、自問自答を続けなければなりません。そして、目標を絞り込み、手段を精査して、邁進しなければならないのです。

     目標を達成できそうもない、と思ってしまうと、チャレンジすることを諦めてしまいがちですが、たとえ目標を達成できなかったとしても、周囲に与える影響は少なからずあるので、努力はムダにならないとのことです。信じる者は、救われるのでしょう。

  • スリランカ上座仏教の教えに基づく意志力の鍛え方。
    意志を用いる目標は常に生まれ抱えているが、人の役に立ち人格を向上させるものか、欲を満たそうとするものかの善悪を見極めること。善の目標を期限つきで立て、実現までの日々時間レベルの計画を具体化すること。感性に基づく欲望の行為を理性に基づく行為に変えること。
    理性が善で感性が悪だという決めつけには、理性も完全ではなく、直感をバカにしてはいけないと感じる。また3つの界や四神足など仏教の概念・観念そのものも方便であって鵜呑みにしてはいけないことを思った。
    16-12

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著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara

テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『サンユッタニカーヤ 女神との対話 第一巻』『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ダンマパダ法話全集 第八巻』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』(以上、サンガ新社)、『怒らないこと』(だいわ文庫)、『心は病気』(KAWADE夢新書)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダの教え一日一話』(PHP文庫)、『70歳から楽になる』(角川新書)、『Freedom from Anger』(米国WisdomPublications)など多数。

「2023年 『無常の見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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