悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 106
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479308973

作品紹介・あらすじ

とある町の小さなパチンコ店に勤める二十九歳の五郎は、お世辞にも「成功」とは言えない人生を送っている。
また、常連客の宏夢も、なんとなく金を稼ぎ、なんとなく成功を目指しながら「なんでも屋」をしている。
そんな五郎と宏夢のいるパチンコ店に、ある一冊のノートが置かれるようになった。
それは、動物好きの常連客・弓子が作った「里親探しノート」である。
拾われた犬猫の飼い主を見つけることが目的のノートなのだが、
ある日、そのノートに奇妙なことが書かれるのを五郎が見つけた。

「ネコは、ごはんを何日食べなければ死にますか?」

この書き込みによって、五郎と宏夢はある事件に巻き込まれると共に、
自分たちは「何のために生きているのか」という問題と向き合うことになる。
その後も、ノートに書かれた不思議な内容により、二人は答えのない問題を一つ一つ解決し、成長していくのだが……。

お金では買えない本当に大切なものを描いた、第一話「鳴かない猫」
血縁よりも深い絆を描いた、第二話「絆のかけら」
悲しみのその先にある再出発を描いた、第三話「透明のスタートライン」
受け入れざるを得ない運命を描いた、第四話「奇跡の赤い糸」

一冊の「里親探しノート」を介して、様々なドラマが繰り広げられていく全四話の物語集。

感想・レビュー・書評

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  • とあるパチンコ店に置かれた一冊の「里親探しノート」。そこから始まる猫と人間の心温まる物語。繋がった4つの物語で構成されている。

    大切な人達を猫の不思議な力が引き合わせてくれる。猫を思う心優しい人たちが織り成す物語。また、最終章では主人公の新たな人間関係が判明し、物語が大きく動いた。

  • パチンコ屋の店員五郎
    客の宏夢、門倉、弓子
    弓子の保護猫の里親探しノートから、さまざまな人の人間ドラマを描いていく

    「人を許し、人に許され、僕たちは生きているんだ」

  • ネコが人生を変えるキッカケをくれる

    予想通り涙しながら読みました

  • 最終章に入ってから新しい事実がわかって面白かった。生きる意味とか、分からないけど前向きに考えたいと思えた。

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著者プロフィール

瀧森古都(たきもり・こと)
1974年、千葉県市川市生まれ。2001年、作家事務所オフィス・トゥー・ワンに所属。放送作家として「奇跡体験! アンビリバボー」など様々な番組の企画・構成・脚本を手掛ける。2006年、独立。作家、コピーライターとして活動。現在、主に「感動」をテーマとした小説や童話を執筆。ペット看護士・ペットセラピストの資格を保持。著者に『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』『孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと』『たとえ明日、世界が滅びても今日、僕はリンゴの木を植える』(共にSBクリエイティブ)がある。

「2021年 『悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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