誰が誰に何を言ってるの?

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 216
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479392002

作品紹介・あらすじ

テロ警戒中・特別警戒実施中・防犯カメラ作動中、これ、多すぎじゃない?やがて規制が変わり、システムが変わる。世相が変わり、法が変わる。そして、意識が変わる。僕たちが知らない間にゆっくりと。

感想・レビュー・書評

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  • 繰り返される意味のない言葉。私も無意識でした。
    情報は、歪んでいるもの。それを忘れないようにしようと思いました。

  • よく分からなかった

  • 大衆に迎合するメディアと、政治の共犯関係。

    言葉は「いい顔」をする。
    侵略戦争は防衛戦争。
    憎しみは愛。

    メディアの報道によって「悪人はゴミ以下」という先入観を持ってしまう子供。

    教育、未来まで視野に入れたときの妥当性まで検証できる人なんていない。

  • 良く分からなかった

  • おい、小池!には、無罪推定の理論は成立しない。

  • テロ警戒中・特別警戒実施中・防犯カメラ作動中…。気付かないうちにシステムが変わり、さらに世相が変わり、法が変わる。そして昔からあったかのようになっていく。こう書いていると本当に考えさせられます。

    先日、NHKで放送されていたオウム真理教のドキュメンタリーを見ていて、無性に筆者の本が読みたくなって手にとって見ました。ここで書かれていることは日頃何気なく通り過ぎていった『世界』が実はあることをきっかけとして微妙に『位相』を変えており、またその変化があたかも昔からのことであったがごとくそこにあったかと『思い込んで』しまうことを筆者自身が撮影した写真とともに解説されてあって、そういえばそんなことあったなぁとページを開きながら思い返しておりました。

    例えば、都心の駅にあるゴミ箱が透明になったのかは「オウム事件」がきっかけになっていること、ですとか。さらには道考えても起こりそうにないようなところ。例えば山奥のトイレやある地方都市の施設にデカデカと「テロ警戒中」や「特別警戒実施中」の看板。さらにはここ最近いたるところにつけられているといわれる防犯カメラ。そういったことにも筆者の筆による考察がなされていて、たぶん、ここに書かれていることを日常的にしゃべったりしていると十中八苦「ヘンな奴」もしくは「空気の読めない奴」などと、人によっては「死刑宣告」にも等しいレッテルを貼られることは請け合いかと思われます。

    しかし、よくよく考えてみるとここに書かれているようなことを「スルー」していくのもある種の「才能」かと思いますし、感化できずにあれこれ思いをめぐらせるのもこれまた「才能」かと思われます。どうも筆者の本は人によって好き嫌いが激しいのだな、ということが最近わかりました。ただ、10代の終わりの頃に筆者の『A』を見て以来、ずっと彼のことを追い続けている身としては、これからも彼の著作は自分の人生にとってのマスターピースのひとつになっていくであろうと思われます。

  • 個人的に好きな森さんの著書です。
    森節炸裂って所ですね。
    内容としては表題でも出したような、世の中の矛盾や「?」っと思う事を短編で示したエッセイみたいなもんですかねぇ~
    目次から抜粋しても
    ・トイレで「テロ警戒中」
    ・警官がめったに訪れる事の無い警察官立寄所
    ・みんなが困るから自殺はやめましょう
    ・真新しい護衛不動尊
    などなど

    普通に思っていた事は普通なんかじゃないことなんだと気づけますよ!

  • オウム真理教信者の日常の映画をとった方の著書。それについてのコメントを見て面白い人だと思い興味を持って読んでみた。

    それってなんのため?だれのため?
    その正義ってなに?そもそも正義ってなに?そんな内容。
    視点を変えてみるというか、考えることをやめないというか。
    学ぶことが多い本でした。

  • 同じことを言い続ける。大事。

  • (「BOOK」データベースより)
    テロ警戒中・特別警戒実施中・防犯カメラ作動中、これ、多すぎじゃない?やがて規制が変わり、システムが変わる。世相が変わり、法が変わる。そして、意識が変わる。僕たちが知らない間にゆっくりと。

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著者プロフィール

森 達也(もり・たつや)
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i-新聞記者ドキュメント-』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。

「2023年 『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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