みんな、忙しすぎませんかね?~しんどい時は仏教で考える。

  • 大和書房
3.48
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本棚登録 : 231
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479393283

作品紹介・あらすじ

『NHK100分de名著』出演の僧侶 VS 人気お笑い芸人
異色の往復書簡で、笑いながら仏教の思考回路が身に着く!

「友達って必要?」
「苦手な人」
「努力は報われる?」
「運を考える」
「孤独について」
「家族について」
「心を強くする」
「死んだらどこに行く?」

などなど…全24題目 に、二人が回答を書き交わし、違う角度から光を当ててくれます。
するする読めて、いつの間にかラクになり、教養が身につく本です。

ぜひ気になる項目だけでも読んでみてください。
二人の視点を比べてみても、視野が広がること間違いなしです。

感想・レビュー・書評

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  • 僧侶で宗教学者の釈徹宗さんとお笑い芸人の哲夫さんの往復書簡。人生に行き詰まってどうしようもない人が答えを求めて読む本というよりも、お気楽に、暇つぶしに読むといいかも。そもそも人生の悩みに明確な答えはないのだし、お2人も、そんな大風呂敷を広げるのではなく、考え方を提供するというスタンス。これが縁なのか、哲夫さんは後日、釈さんの勤める相愛大学の客員教授に就任した。攻めるな相愛大学。

  • もっと仏教を学ぼうと思った。

  • これはきっと自分なりの理論や答えを探している人が己の考えの足がかりを作るために読む本であって、私のようにある種の悟りというか諦めを手に入れた人間が読んでも、そうですか、それは良かったですね、と相槌を打つのが手一杯になってしまうのです。
    日常生活で怒ったり、他人に苛ついたり、そういうことが少ないので(人生に対する諦めだと思っています)、私にはnot for meだったのです。

  • この本も哲夫さんの人柄がよく出てたなぁ〜〜。
    ええ人やなぁ。
    ええ人って何❓
    自分に素直な人。。。かな❓
    わからんけど。

  • 仏教とはほとんどの日本人においてきっても切り離せない生活の一部として根付いているのではないだろうか?私自身は、仏教徒ではないが仏教が文化や言語にとても強く関連していると答えている。一周忌などの供養などは必要ないと思うけれど、もうそれが当たり前のことのようになっているから私自身ではどうすることもできない。私たちのような新しい世代はきっとこういった供養というのは今後もう省いていくのではないかなと思う。
    さて、本の中に自殺は罪だとか育ててくれた親や家族に対する冒とくだとかいったページがあったが、私はそうは思わない。精神疾患を患っている人たちの苦労を傍で仕事をしていて何よりも知っているし、人は考える余裕や時間がなくなると自分たちの考えられるキャパシーも偏ってくる。だから、その時点でそういった機関に助けを求めることもパワーがなくできなくなっていることもある。最近亡くなった、三浦春馬さんもきっとキャパシーを超えて頼りたくてももう頼る力がなかったんじゃないかなと思う。寂しいし残念な気持ちはあるが、決して命を無駄にしてなんて怒りの感情は持つべきではない。カトリックはまた別ですが、ほとんどのアメリカ人やましてヒンズー教の人たちもこういった自殺でなくなった人に対しての怒りの感情というのは全くありません。親からいただいた命ではあるが、自分を生かしているのは誰でもなく自分自身であり、自分が決めること、誰にも指図されたくない。
    他にも、頭をかしげるようなページがあったのですが、それは仏教徒やヒンズー教の人たちはクリスチャンやムスリムのように報復などはしない。これは、ちゃんちゃら嘘もいいとこですね。昨今では、ミャンマーのロヒンギャ族がいい例でしょう。仏教徒がムスリムに対して行っている殺人を見ていて、それでも報復はないといえるのでしょうか?それにインドでもムスリムとヒンズー教徒との反乱や暴動はめずらしいことでもなんでもない。普通に起きていることです。例えば、ヒンズー教のお嫁さんがムスリムの旦那さんと結婚するとなるとお嫁さんもムスリムに宗教を変えます。彼らの結婚式では、ヒンズー教のプロテストがきて暴動を起こします。それは逆の場合にも同じ。一つの宗教がより良くて他の宗教が悪いなんてのは絶対にありえないし、そんなことをいう宗教人を私は認めません。

  • 久しぶりに肩の力が抜ける本。

    高齢化社会になって、死とは何か、考える人が多くなった。
    やはり、殆ど宗教について考える事がない日本人は、最期に惑うだろう。孤独死、とは言うが、死とはそもそも孤独であり、それとどう向き合うか。

    考える契機にどうぞ。

  • 2020年 2冊目。
    仏教を通して新しい視点があり、笑い飯・哲夫さんのコメントにはほんと笑ってしまった。

  • この本を読んで思うことは、明確な答えを示さないのが仏教なんだなと思います。
    ブッダの教えには多くのヒントがあり、また訳や解説も様々です。読むこと、教えられることで何かに気付き、フッと楽になることもあります。

    ・仏教は“運”という概念に拠らない
    ・「犀の角のようにただ独り歩め」だけど、仲間がいたら共に歩めという件
    ・認識と現実のズレに気づき、感情を捨てるということ
    ・苦手を克服できない人を避難しない、しがらみから逃げようとするんじゃなくて、しがらみに関心を持ち向き合うこと

    など役に立ちました。
    同じ方向に向かう仲間を見つけるのって難しいですよね。
    いつか出会うんだろうと期待せずに独り歩んでいきたいと思います。因縁生起ですから。その他自己分析するところはやっぱり仏教は科学だなと思います。

  • 案の定、程よいゆるさ(なお哲夫だけじゃない)で肩の力が抜けた。

    仏教寺院がイスラム教徒から攻撃を受けても報復をしなかった、という話が好き。成熟してるという表現もなんとなく悦に浸れた。

    偏ったら逆方向に、引っ張る。まさに中道をいこうとする姿。お手本だなぁとしみじみ。バランスをとることが個人的には好きなので、中道はあらためて大事にしたい考えだと思った。

    ああ、1番刺さった話を忘れてた。
    「他者がやったことと、他者がしなかったこと」ばかり見るのではなく、「自分がやったこと」「自分がしなかったこと」に目を向けること。
    他者ではなく、自分が人生の主人公。

  • 考えるヒントを与えてくれる本。肩の力を抜いて読むといい。

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著者プロフィール

1961年大阪生まれ。僧侶。専門は宗教学。相愛大学学長。論文「不干斎ハビアン論」で涙骨賞優秀賞(第5回)、『落語に花咲く仏教』で河合隼雄学芸賞(第5回)、また仏教伝道文化賞・沼田奨励賞(第51回)を受賞している。著書に『お世話され上手』(ミシマ社)、『不干斎ハビアン』『法然親鸞一遍』『歎異抄 救いのことば』など。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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