上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

制作 : 田房 永子 
  • 大和書房
3.90
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本棚登録 : 1535
感想 : 125
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479393320

感想・レビュー・書評

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  • すんばらしい本であるし、
    この方が東大の学長になったということは、日本の最高学府もまだまだ捨てたものでない、という気がした。

    股を開いて一人一殺!!

  • 上野先生の名前は昔から知っていて賛否両論あったので、ウキウキしながら読んだ。
    色々と、目からうろこなこともあったけれど、特に印象に残ったのが、「源氏物語などの古典テキストを読んでいて、知っているから」「恋愛を恋愛と認識出来る」というのと同じぐらい、セクハラやDVという単語が輸入されたから、私たちはセクハラをセクハラと認識出来る、角度を変えると洗脳されていると言う問題。
    言われてみれば、何を持って恋愛とするのか、前例がなければ、私たちには恋愛が自覚出来ない=恋愛出来ない、していてもしたと認められないという問題だった。
    では何をして恋愛とするのかというと、本の中では源氏物語とかから始まる古典テキストになるわけで、すると、恋愛の中には当然、マザコンロリコン、強引なノウハウ、のぞき、果てはショタとかそれも入っちゃう、不倫はガンガン入っちゃう、一夫多妻制も入っちゃう、何でもかんでも入っちゃうんだねえ、なるほど、恋愛って不潔だ……とまで考え込んだ。いやこれは私の感性なんだけど。
    すると、清潔な恋愛というのは一体なんだろう、そういうのを、純愛というんだろうと思うけど、フェミニズムって純愛は好きなのかな。好きという言い方も、変かもしれないけれど。
    それと同時に、外国では事実婚というのが多いそうだけど、私は何にも考えずに結婚といったら法律婚しかあり得ないと思って実行した世代で、それで特に不満もなかったけれど、事実婚というのがどういう制度で、どういうふうに法律婚と違ってくるのか、それを知りたいと思った。
    事実婚の人というのを、確かにリアルで見かけたことがない。漫画の中で、手作りせっけん作ったりする人として描かれているのを、見た事はあるけれど。

  • 面白かった。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000236858

  • LEAN INを読んだとき、女性の権利を声高に伝える団塊世代の時代があったから、今がある。になるほどと思った。

    この本で、団塊世代の前は家父長制で、女性の役目は固定。
    団塊世代はタテマエ平等になり、だから子どもへの期待へ流れ、毒親が増えたという話に納得。
    私たち世代は、子どもに自分に正直で、自分らしさを大切にしてほしい。どんな大人になっていくかな。

    先輩方が伝えてきたから、今がある。
    私も、モヤモヤを言語化し、対話していくようにしよう。うやむやはダメだと思った。
    まずは夫や身近な人ときちんと対話しよう。

    非難ばかりな内容なので、星は2つ。もっとポジティブな感じがいい。

  • 結婚、子育てに関わるすべての人へ。
    結婚、子育てをナメてないか。家族と本気でぶつかってるのか。そんな問いかけがある1冊。
    もちろん、フェミニズムについてもわかります。
    人によっては物足りないかもしれません。

  • 参議院選で、とあるフェミニストの方のSNS投稿を見るうちに興味が湧いて、導入編として読了。

    「フェミニズム」という言葉が流行する前から
    奔走していた上野先生による近代女性史。
    対談形式なのでとっつきやすかったが、学問として学ぶには浅い。(でもそもそもフェミニスト初級者向けだから、これで良い。)

    ・フェミニズムは女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではない。弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想。

    ・自分の中にあるミソジニー(自己嫌悪/女性蔑視)寅戦い続けてきた人をフェミニストと呼ぶ。

  • 息子は母殺しができない
    夫はできている。なぜか?

  • 対談形式で軽快な語り口。読み始めたら最後まですぐに読めた。
    上野千鶴子先生は権威でありながらやっぱり少し昔の価値観もあるのかな、なんてメディアやSNSからの情報を元に思っていたけど、50年間フェミニズムと向き合ってきた人の引き出しの多さと、その前からずっと続くフェミニズムの歴史も感じられ、30代のフェミニストは満足しました。

    家族やパートナーとの向き合い方なんかについてもすごく参考になった。私もパートナーを一回殺して、もう一度二人で生き返る必要性を感じた。

  • 初めて上野さんの本を読んだ。なんというか、言葉がストレートでなぜかこちらがハラハラする方笑 でもこれこそがフェミニズムを牽引するのだろうとも思う。

    ゼロから、とあったが流石にど素人にとってのゼロとは違った。また、世代と経験の違いだけでなく歴史知識の足りなさから途中理解しにくいところはあったけれど対談形式は読みやすかった。

    今現在結婚や子供というワードに敏感になる中でこれらを取り巻く歴史や現実を知り、勿論相変わらず子供は産みたく無く、所謂男の人の鈍感さに一緒になって不快になった笑 きっと別のところでは女も嫌なのだが。うまく言えない。

    不満には声をあげるべき、あげるしかない、あげてよいということがふんわり残った。

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著者プロフィール

上野千鶴子(うえの・ちづこ)東京大学名誉教授、WAN理事長。社会学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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