ドラゴンは爬虫類~骨格と進化から読みとく伝説動物の図鑑

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479393719

作品紹介・あらすじ

ペガサスやドラゴンなど伝説上の生物は実在しうるのか!?


古生物や現代、未来の生物を解説する人気サイト「古世界の住人」の管理人で、『カメの甲羅はあばら骨』の著者が本気で考察する、誰もが知ってる伝説の動物・25体の進化。

動物の進化や骨の骨格なども学べる本。

感想・レビュー・書評

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  • 想像上の生物を、あくまでまじめに解剖学、進化学的視点で、リアルな生物として考察したらどうなるか、という本書。読み始める前は、荒唐無稽でシラケそうな不安もあったものの、内容的にはガチでリアルな科学的考察がなされており、内容的に大人も納得できるものと思います。

  • アマビエ!!まで理屈をつける。
     あと前肢二足歩行人類をでっちあげるので買った。見たかった。人魚は野郎だけどこっちは女性だけなので女性だ。
     M・ブレ―と何とかの本で、泳ぐ生き物で、「牽引型(前半身で体を引っ張る系)」と「推進型(けつの辺になんかがあって推す)」に分けてどうたらがあったが、個々の先生的に、人類は蛙と同じ推進型といふ特殊なものださうで、そんな感じである。
     あとアフリカ獣類はっつうか象さんは水中仕様へ行く方向であんなんなったさうであるが、その水中生活者の象さんが所収である。濃い。

  • 動物や生き物に感心がある中学生や小学生にはおもしろい読み物だろうと思います。
    前著『ウマは1本の指で立っている!くらべる骨格 動物図鑑』では、動物の体の構造と同じ構造を持つ人間がいたら、という想像が描かれていますが、今回は「伝説の・想像上の生き物の骨格」を実在の動物からの進化の結果発生した種と想定して骨格を描いています。
    ひとくちに「ドラゴン」といってもそのデザインによって「ワニから進化したもの」「恐竜から進化したもの」さらには「恐竜への分化以前に発生したものなど細かく分類しています。
    モデルとなった動物の骨格が、どのように想像図に落とし込まれたのか、対応する骨に色を付けて図示するなど読みやすさにも気を配っていることがわかります。

  • 伝説的存在の生物が、実際にいたらこんな姿だろう…という本はたくさん出版されていると思う。この本はその先まで考察しており、どのような進化をするのか、どのような骨格なのかまで踏み込んで空想している本である。とても説得力があり、特に系統樹の一端に伝説動物が置かれると「居たんだな」と思わず納得してしまう。サンドワームの考察は大胆であったが、土の中にゾウがいてもいいじゃない、という気持ちになり今となってはサンドワームはゾウの仲間だろうな、と思うのである。6足動物の考察が最も好きで、骨格が美しくまとまっているなと思ったのがケンタウロスである。ファンタジーRPGでよく見かける伝説動物が実際いたのならとても楽しいだろう。RPGファンにもオススメしたい本。作者も仰っていたが、カバーをとって見るグリフォンが格好良いので是非見て欲しい。

  • ドラゴンやユニコーン、ペガサスやケンタウロスといった幻獣から、エルフやドワーフといったファンタジー世界の亜人、はては河童のような妖怪やツチノコのようなUMAまで、様々な架空?の生物が実在するとしたらという疑問を生物学に考察し進化論の系統樹に位置づけてみるという本。
    「異形再生」や「異形の生態」などに近い内容だが、進化論的なアプローチがこの本をユニークなものにしている。個人的にはサンドワームをゾウの仲間の哺乳類と位置づけているのが面白い。
    著者の川崎悟司は「カメの甲羅はあばら骨 人体で表す動物図鑑」の人。なるほどなという感じ。

  • 「ペガサスやドラゴンなど伝説上の生物は実在しうるのか!?
    古生物や現代、未来の生物を解説する人気サイト「古世界の住人」の管理人で、『カメの甲羅はあばら骨』の著者が本気で考察する、誰もが知ってる伝説の動物・25体の進化。

    動物の進化や骨の骨格なども学べる本。」

  • ドラゴンよりツチノコかサンドワームかアマビエ

  • 伝説動物の骨格、「天地創造デザイン部」好きな人にもおもしろいと思います。

    [NDC] 388
    [情報入手先]
    [テーマ] でーれーBOOKS2023/エントリー作品

  • ふむ

  • 骨格と進化から読み解く、伝説動物の図鑑と副題にあるように、ドラゴンやらユニコーンやらコカトリスやら、某魔法映画に出てくるような幻想動物を進化の観点からすると、こういう動物が祖先で、形はこんな感じ、という解説が、1動物あたり数ページで記載されているもの。
    個人的には、タイトルがドラゴンだったので、もっとゴリゴリとドラゴンのみに焦点を絞って、少し空想科学読本的な感じでまとめて欲しかった。
    東洋の伝説である青竜をドラゴンを分けて書いてあるだけでなく、玄武・麒麟など志向が同じ人には、少しニンマリとするようなものも取り上げられていて、好きな人は多いかもしれません。
    伝説の人類で、エルフ・ドワーフまでは良かったが、リアル人魚が、マッチョな男性の上半身に、マナティの下半身がくっついてるキメラみたいな絵が気持ち悪く、その他の人類系のところがマッドサイエンティストや悪の魔法使いによって生み出された魔物みたいで、無理矢理感がありました。
    真面目に真剣に読むというより、箸休め的な感じの本ですかね。

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著者プロフィール

1973年、大阪府生まれ。2001年に自ら恐竜や古生物などのイラストを掲載したウェブサイト、古世界の住人(http://paleontology.sakura.ne.jp/)を開設。図鑑や書籍などで生物全般を描くイラストレーターとして活動している。最近では動物のあらゆる進化の可能性を考察した架空動物などを描いている。おもな著書に『ならべてくらべる絶滅と進化の動物史』(ブックマン社)、『カメの甲羅はあばら骨』(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

「2022年 『生きもの毛事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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