「星の王子さま」の心理学―永遠の少年か、中心気質者か

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479750437

作品紹介・あらすじ

本書は、『星の王子さま』をどう読むかという問題に限定せず、『星の王子さま』を題材とした性格心理学の書、として読んでいただいてもよい。作者サン=テグジュペリのエピソードにもページを費やした。作者についてはよく知らずに童話だけを読んでいる読者も多いであろうが、サン=テグジュペリの人生を知れば、感銘はさらに大きくなろう。幾度も死の危険をくぐり抜けたその生きざまは見事なものであるし、死にざまもまた鮮烈である。たぶん、文学者の死に方が人々にこれほど衝撃を与えたのは、他には三島由紀夫ぐらいなものであろう。

感想・レビュー・書評

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  • 心理学的な見地からの見解が述べられているが、星の王子さまの解説本に位置するのではないかと。サンテグジュペリの生涯を絡めながらの見解なので内容に説得力があり、こういうことを伝えたかったのかとしみじみ思う。大人こそ「星の王子さま」を読むべきだと感じた。

  •  『星の王子さま』の王子様は、どういう人間なのか。
     『星の王子さま』そのものではなく、それに出てくる人物たちの在りよう、著者であるサン=テグジュペリの物事の捉え方などを書き記したもの。
     本書では『中心気質者』と説き、彼らがどういう人間なのか、『中心気質者』とはいかなるものなのかをかみ砕いて説明している。
     『星の王子さま』ではなく、サン=デグジュペリについての本といってもいいかもしれない。

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著者プロフィール

1958年東京生まれ。京都大学文学部心理学科卒業。精神病院の相談室長などを経て、現在、西武文理大学講師、桜美林大学アカデミー講師。臨床心理士。テレビ・新聞などでのコメントの機会も多い。著書『依存性パーソナリティ障害入門』(日本評論社、2004年)、『平気で他人の心を踏みにじる人々-反社会性人格障害とは何か』(春秋社、2006年)、『困った上司、はた迷惑な部下』(PHP新書、2007年)、『パーソナリティ障害』(講談社選書メチエ、2008年)など多数。

「2008年 『無差別殺人と妄想性パーソナリティ障害』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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