- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479772361
作品紹介・あらすじ
?変わらない毎日を自由な心で生きていく?新しい生き方にいざなう本
ブッダの教えの本質を描き出す気鋭の僧侶・草薙龍瞬が、「先が見えない日常をいかに生きるか」をテーマに書き下ろした最新刊。
不安、孤独、怒り…、現代を生きる人々が抱える、大小さまざまな「心の荷物」を降ろして、自由な心を取り戻す仏教的ノウハウを紹介。著者が出家するまでの秘められたエピソード(体験記)も初公開。
「心の荷物」を下ろせば、もっと自分らしく生きられる!
著者から
人はみな、それぞれの日常を生きていくしかありません。怒りもあるし、落ち込むこともあります。「こんな毎日がいつまで続くのか?」とふと考えることも、きっとあることでしょう。
それでも、人は生きていきます。この変わらない日常の中で、私たちにできることは、重たい心の荷物を降ろして、もっとラクな気分で生きること――その方法を、つかみ取ることです。
そのために、この本では3つの工夫をこらしました。
?怒り、承認欲、孤独感など、だれもが背負う「心の荷物」を分類して、それぞれを降ろす具体的な練習方法をまとめました。
?ブッダと呼ばれる人物が、青年時代にどんな悩みを抱え、心の自由を手にするためにどう生きたかを、原始仏典という記録をもとにストーリー形式で描きました。
?著者である草薙龍瞬が、どのような苦しみを経て、ブッダの教えにたどり着き、心の自由を取り戻したかを、エピソードをもとにたどりました。
特に本書最大の特色は、著者の過去の体験記をはじめて公開したことです。父との軋轢、ひとり十六で上京したこと、その後進学して仕事もして、それでも心の渇きを克服できずに、最後はインドに渡ったこと、四十を過ぎて日本に帰ってきた後の暮らしまで、随想形式で振り返ってみました。
この本を読む人は、きっと「先が見えない日常を生きている人は、自分だけじゃない。それでも、自由な心で生きる方法があるんだ」ということを、感じてもらえるものと思います。
私自身は、生き方を知らずに、長い間、さまよい続けました。その苦しみを、どうすれば越えていけるか、一緒に考えてみたくて、この作品を書きました。
近い将来、「わたしは自由だ!」と思えるように、この長い夜のような変わらぬ日常を、ともに生きてゆけたらと願っています。
著者・草薙龍瞬
感想・レビュー・書評
-
どうしようもない悩みを抱えている方にオススメの一冊。
執着からの抜け出し方や世の中に対する見方、意識が180度変わる。
著者の体験もまた共感できる部分があり(心の葛藤と最終的に悟った心境が私と同じだった)自分の考え方や悟り得た事は間違いなかったのだと自信が持てる1冊だった。
人生の中で苦しい時にこそ、大事なものは慈しみの心だと言うこと。
正しい心の土台=慈しみの心なのかなと深く感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
草薙さんの本は何度も繰り返し読みたい。
特に、今この瞬間に何も起こっていないのに、頭の中で妄想して自分を被害者にする癖、私を含めてたくさんの人がしてしまっていると感じます。簡単には直せないけど、直したいなあと本当に思います。 -
日々の暮らしの中で幸せを実感するためには、心から自ら抱え込む必要のない重荷を降ろしなさいという内容。なぜそれをしなければならないかという説明については、「反応しない練習」より踏み込んだ内容になっていると思う。”執着”が心の荷物を抱え込む原因であるという点はとってもわかりやすかった。その執着とは、
① 獲得への執着
② 継続への執着
③ 否定への執着
であると筆者は説いており、まさにそのとおりだと合点がいった。本書は、おそらくかなり深刻な悩みにさいなまされている方を対象にしているようで、そこまでやる必要があるのだろうか?と思える記述もあったが、世の中には心の荷物を背負いすぎて八方ふさがりになっている人も多いだろうし、そういった方には徹底して荷を降ろす必要性を問わないと駄目なのでしょう。したがって、自分はそこまで不幸であると荷物を背負っていないのかもしれないと逆に楽な気持ちになれたかもしれない。慈悲喜捨の心がけを保てるよう精進したいものです。 -
ブッダの素晴らしい言葉が散りばめられている。
心とは、苦しみとは、執着とは…わかりやすく簡潔に説明されています。 -
心が重たくて苦しくて身動きが取れない人が、日常の中で自由な心を取り戻すためのひとつの方法。それが心の出家。周りには内緒で心の出家をして新しい自分になる。モノ、カネ、成功、承認、そんなものより心の自由を大切にする。人生はいつでもやり直せる。心に重い荷物を背負わないから心はラクになる。外の世界との間に線を引くので世間を理解しながら反応しない。世間に染まらず汚されず。執着から離れると世界は命に満ちて美しい。著者のインド体験記が感動的。
-
心を強くするんじゃなくて、心の荷物を軽くする考え方を日常に取り入れる!