- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479793069
感想・レビュー・書評
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読みたいけれども、地方にいる身にとってはなかなか読むこと叶わない「ビックイシュー日本版」。ここに連載中のインタビュー集が本になりました。
本来人生の「転機」とは、人生の決定的な部分なので、自伝で書けば何十頁も費やす処を、それぞれのインタビューは四頁で抑えている。その分、重い内容もすらすらと読める利点があり、ホントさまざまな人たちの人生観を知ることが出来て「何かのヒント」特に「生きていく上」でのソレををもらった気になるのである。
しかも、タモリのテレフォンショッキング形式で友達の輪が繋がってインタビューしている。(ただ、東京と大阪の二正面作戦で取材しているみたいなので、真っ直ぐには繋がってはいないと思うが)よって、みんな一応有名人だけれども、作家から歌手、俳優、学者、サッカー監督と、思いもかけない色んな分野のとっておき話が聞けたのではある。
「人間一世紀も生きられないんだから、躊躇したり、後悔したりしてる暇はない」(金山一彦・俳優)
「23才のとき、父がなくなりました。父は地元・目黒区で「祭りの会」の会長をしていたんですが、そんな父のために町の人が葬儀の準備を進んで手伝ってくださいました。社会的地位もお金もない父の葬式に、500人以上の人が参列してくれたんです。父の偉大さを改めて感じて、こういう男になりたいなって思いましたね。父の遺言は「仕事を頑張れ。みんな仲良く。笑顔を忘れるな」でした」(金子貴俊・俳優)
「突然の病気と怪我で年ニ回入院、「やりたかったリスト」を作った。45才で大学生、06年「NPO国境なき楽団」を立ち上げ「セプテンバーコンサート」等の活動」(庄野真代・歌手)
「ハンガーフォードブリッジのそばで座り込んでいる20歳くらいの青年がいました。衰弱しきった青白い顔がやけに老けて見える彼は、ヘロイン中毒の様でもありました。私がストリートペーパーについて意見を求めると、彼は「物乞いに比べりゃ何だってマシだよ」と答えたんです。私はこの言葉をスローガンにすれば、世界の人々の心を動かせるに違いないと確信しました。」(ジョン・バード、ビックイシュー創設者)
「(家族でクリスマスディナーの後、ホームレスの人たちに吉野家の牛丼を配った経験のあと)それからは、隅田川、代々木公園、上野あたりでホームレスの人たちにおにぎりを配るのが、家族4人の恒例行事になりました。おにぎりを手渡すのは子供たちの仕事。最初は嫌がるけれど、最後はおにぎりの争奪戦になるほどです」(川崎麻世・俳優)
「世の中はどんどんデジタル化されて、物事は三段跳びで進んでいくでしょう。でも跳び越えてしまったその間に何かあるかもしれない。だから私は遅れてもいいから、一段ずつ大切に登っていきたいんです。」(丘みつ子・俳優)
「能天気かもしれませんが、いつもそうなんです。何かを背負う時は、何かを捨てないといけない」(新崎人生・プロレスラー)
2012年10月23日読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふーん、そうだったんだー。
で、私の転機はいつだった?と考えてみた。
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引用は、マツコ・デラックスさん。宇梶さんのお話も、よかった。
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405ページにわたって、99人のリレーインタビューが掲載されている。テレビでお馴染みの人が多かったけど、世代的に知らない人、クリエイターなど裏方の人もいた。
自分の知らない人が出てくるたび、Googleで検索して楽しんだ。充実感いっばいで、図書館に返しに行きます。
私の中では、三上博史さんの「サレンダー」という心の持ち方が気に入りました。 -
2013・8に図書館から借りるが読まずに返却
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自己啓発
思索 -
各人の金言が心に響きました。
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色々な考えがあり、興味深いと思いました。派生して、99人の方の本や作品を見てみたくなりました。
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ビッグイシューの連載は好きなんだけど、一冊にまとまるとお腹一杯を超えてちょっと胃もたれする感じも。