17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479797715

感想・レビュー・書評

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  • 書いてあることは簡単でシンプル。行き詰まった時には、意識を変えるのではなく行動を変えたい。「意外とよかった」の実感が大事。

    各自が得意不得意をさらけだして、みんなでそれぞれの弱点をカバー。5人で5人分の仕事をこなすのではなく、6人分、7人分の仕事ができるようになれば、生産性があがるなど。

    平均2時間かけて議事録作っても、読む人は5%とか、上司への忖度資料で残業が増えるとか、会議中の内職率の高さとか、どこの会社もあるあるなんだなーと思った。

  • AIなど様々なデータにより、行動を分析した著書を多く出している著者による、組織に関する一冊。
    これまでの著書も、具体的な行動が明確に記載されているので、再現性が高く、実用的な内容が多いため、毎回参考にさせてもらっています。
    今回は組織がテーマのため、データなどは少なかったような印象がありますが、それでも有益な情報が多かったと思います。
    組織内の普段のコミュニケーション、面談、プレゼンなど多岐にわたっていますので、今回も参考になりました。
    日本の組織の意思決定の特徴を踏まえながら、どのように成果を残すチームにできるか、難しいことは多いですが、日々努力していきたいと思います。

    ▼日本の意思決定は、「合意志向」。否定的なフィードバックも最も遠回しに行う
     相手を不快にさせることなく、同じ価値観の人同士はつながりやすく、実直で実行力があるのが日本人の良さ
    ▼日本人のコミュニケーションスタイルの特徴
    ①感情をあまり表に出さず、直接的な批判を好まない
    ②上下関係を重んじる
    ③決断はリーダーがトップダウンで行うのではなく、皆の合意で行われる
    ④信頼を築くうえでは人間関係を重視する
    ⑤表面上お対立は徹底的に避ける
    ⑥時間やスケジュール管理に非常に厳しい
    ▼各社で成果を出し続ける優秀なリーダーは、「あれ・これ・それ」を使う頻度が、一般管理職よりも38%少ない
    ▼1ページが「385文字以上の資料」は、伝わらない
    ▼できるリーダーは、うまくいっていないリーダーに比べて、口角が平均して2センチほど上がっている。少しだけ歯が見える程度に口角を上げて話す。すると1日における会議時間が平均で8%も減った

    ▼強いチームに共通する「7つの原則」
    ①失敗を責めず、「反映」をほめる
    ②「セーフ&ファン」があるから、挑戦できる
    ーファーストペンギンをほめまくること
    ー対面の時こそ会話を増やすこと
    ③見える化ではなく、”見せる化”せよ
    ④1on1を「共創の場」にする
    ⑤情報共有の前に「感情」を共有する
    ⑥現場に「権限」を渡し、会議を減らす
    ⑦「意義・目的ファースト」で伝える
    ▼うまくいっていない組織の特徴
    ①成功の定義が決まっていないこと
    ②手段が目的となっていること

    ▼仕事や勉強を始める前にオノマトペを使うと、やる気が上がる(脳科学者 藤原菊紀氏)
    ▼左目で見た情報は右脳で受け取りやすく、右目から入ってくる情報は左脳で処理しやすい
     画像は資料の左に配置して右脳(感性・知覚)を刺激させ、文字は資料の右に配置して左脳(論理・思考)を刺激させる
    ▼会議参加者が自然と発言しだす「3つのテクニック」
    ①「2番目の発言者」を生み出す自己暗示
    ー先に自分の意見を開示して、その上で聞くと発言してくれる可能性が1.3倍以上
    ②名前を呼んで、「当事者意識」を高める
    ③会議前に、その気にさせる
    ーアジェンダの事前送付し、役割を明記
    ▼会議をさっさと終わらせ、質も高める3つの質問
    ①切り上げ条件の確認
    「この会議はどうなったら終了ですか?」
    ②アクションの確認
    「誤解していないか確認させてください」
    ③アジェンダ・時間進捗の確認+時短
    「オンライン議事録をやっていいですか?」
    ▼「成功する資料」に共通している6つのルール
    ①10秒で理解させる
    ー1スライド100文字程度、低彩度の3色以内、24ポイント以上
    ②「対角線」と「白」で視線を誘導する
    ー視線が左上から右下に動く。この左上から右下までの対角線上にアイコン(画像やイラスト)を置くと、その右を読んでくれる可能性が高い
    ー重要な情報の周りに余白を配置することで、その情報に焦点を合わせやすくなる
    ー白抜き文字は可読性が高く、遠くから見ても見えやすい
    ③矢印と画像は4つ以内にする
    ④グラフに「インサイト」を添える
    ー図表が意味することを10秒でパッと分かるようにインサイトを添える
    ⑤コンテンツに「変化」を入れる
    ービフォー・アフターの「変化」を言葉で表現して、資料に入れれば相手は反応しやすい
    ⑥5枚に1枚は画像を入れる
    ▼謝罪訪問は5W1Hで説明すると、相手に伝わる
     「いつ、どこで、誰が、何に対して、なぜ、どのように」を説明に含める。特に、「何に対しての謝罪か」の説明を無意識に省いてしまうことがあるので注意

    ▼「360度フィードバック」を実施した組織の87%は満足している。むしろ管理職から「継続してほしい」という声が7割以上
    ▼1on1を「面談」から「対話」へ変える2つの準備
    ー「感謝・ねぎらい」でスタート
    ①1on1は「部下のための時間」であるという期待値セット
    ②メンバーは、事前に感情と共創を用意する
    ー感情:嬉しかったこと&残念だったこと
    ー共創:行動目標or行動実験を示す
    ▼冒頭2分の雑談を入れた会議は、発言者数が1.9倍、発言数は1.7倍

    <目次>
    第1章 なぜ日本企業は、世界一「コミュ力」が低いのか
    第2章 強いチームには、共通する「7つの原則」がある
    第3章 エース社員たちは、こうして人を動かしている
    第4章 強いチームは、「しくみ」でつくる

  • 勉強になった
    思い込んでいた部分などがあり
    試行錯誤しながら進めていきたいと思いました

  • 『感想』
    〇チーム戦ではなく個人戦の部分かもしれないが、パワポ提案の部分が特に参考になった。

    〇10秒で理解できるスライドということは、中身を詰め込むことはできない。あくまで興味を持ってもらうことと補足でしかないわけで、しゃべりも大事だと感じた。

    〇議事録の作成は私は苦手だ。まず記録をするからには会議の本筋を考えている余裕はないし、会議終了後同じだけの時間を使って記録として整理しないといけない。

    〇記録は大事ではあるが、これを参考にしている人はほとんどいないことを考えると、労力に見合わないなと感じる。

    〇たまに素晴らしい記録に出会うことがあるが、読んだその時はよくても、その後読み返すことはそんなにない。

    〇逆に略しすぎている記録が送られてくると、これでいいのかと思ったりする。でも結局その場以外では見返さないのは一緒なんだな。

    『フレーズ』
    ・資料作成の目的は、「相手を思い通りに動かすこと」です。(p.56)

    ・メンバーから”うまくいきました”という報告を受けるよりも、”やってみたら意外とよかったです”という言葉に感銘をうけました。意識を変えて行動を変えたのではなく、行動したら意識が変わったことを実感できたからです。(p.76)

    ・説得力を高める3要素(p.168)
    ①内容:概要と詳細の説明には単はないか
    ②論理性:物事を体系的にみて、筋道を立てて考え抜いているか
    ③正確性:データや根拠に基づき、偏りはないか

    ・10秒間でパッと見て「要は何か」が理解できたら「分かりやすい資料」で、10秒を超えて理解できないものは「分かりにくい資料」だと判定されるという事実です。(略)1スライド100文字程度、低彩度の3色以内、24ポイント以上。(p.173)

    ・白抜き文字は可読性が高く、遠くから見ても見えやすいです。(略)余白も視点を誘導するのに効果的です。(略)パワポのスライド内では重要な情報の周りに余白を配置することで、その情報に焦点を合わせやすくなります。(p.175)

  • 最強のチームをつくることが大切であること、
    またそのためには上司を初めとして良い取り組みが大切であることを特に実感した。
    本書ではそれらの取り組みを7種類まとめられており、
    聞いたことのあるものから、ユニークなものなど非常に為になった。

    ~本書をおすすめする人~
    管理職または、管理職を目指している人
    チームコミュニケーションに悩みを抱えられている人

  • 失敗を責めない組織になりたい!

  • 「チームでの仕事術」+「自己啓発」+「プレゼンテーションスライド作成時のテクニック」という感じ。

    特にスライド作成時のテクニックでいくつか発見がありました。

  • 同じ著者の、超時短術の方を先に立て続けに読んでしまったせいか、同じ内容が書いてあるように感じ、新しい発見や取り入れようとする技はほとんど得られなかった。

    この本のコンセプトとして、ネタを小刻みに紹介して、手に取りやすさを意識してるんだろうと思うけれども、一つ一つが掘り下げられこともなくちょっと薄っぺらい感じもしたので、いやこれができたらあまり苦労しないだろうと言うような感じになってしまったのがちょっと残念。

    この本をすぐ取り入れるというよりかは、自分を省みることのきっかけとして使えば、すごく今の自分にも取りいれられそう。

    例えばコミュニケーションの中で、「は」と言う助詞の使い方であったりとか、ワンオンワンでよろしくお願いします、で始めたがばっかり、会議や、評価面談風になってしまったりとか。

  • ・テレワークだからコミュニケーションに課題が出てきたわけではなく、出社してたからコミュニケーションが取れてる気がしてただけ
    ・会議をいかに減らして短くできるかがキー

    今後に向けて
    ・会議の必要性を見直す
    ・1on1は感謝・ねぎらいから始める

  • 自分の職場では、どれが活用できそうかと考えながら読みました。
    現在は落ち着きましたが、コロナ禍で職場で会議が増えました。一時的に、あらゆる活動が停止したので、普段より時間があったにもかかわらず、正直、会議にはうんざりしていたことを思い出しました。もし、この本をそのときに読んでいたら、多少心構えは変わったかもしれないと思いました。

    失敗はしてもよい、行動することで、失敗しても改善を重ねていけばよい、との主張が一番心に残りました。
    変化の激しい時代、いつもと同じようにしていては生き残れないかもしれないとの危機感があります。このことを意識していこうと思いました。

    あと、職員との1対1の面談時に、「よろしくお願いします」で始めるのではなく、「感謝・ねぎらい」で始めるというのは、早速、取り入れてみます。

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著者プロフィール

株式会社クロスリバー代表取締役CEO/アグリゲーター。国内通信および外資系通信会社に勤務後、ITベンチャーの起業を経て、2005年にマイクロソフトに入社。業務執行役員としてPowerPoint・Excelなどの事業責任者を歴任。2017年に働き方改革を支援する株式会社クロスリバーを起業。メンバー全員が週休3日・週30時間労働を継続。延べ800社以上に、ムダな時間を削減し、社員の働きがいを上げながら“自分の時間”を増やしていく「働き方改革」の実行を支援。『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?』(アスコム)など著書は22冊。声メディアVoicy『トップ5%社員の習慣ラジオ』パーソナリティ。

「2023年 『AI分析でわかった成功法則が2時間で身につく! 仕事ができる人の時間術 見るだけノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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