生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480017154

感想・レビュー・書評

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  • 存在することと生成することの違いに基づく議論は難しかったが、反出生の考え方が古代にまで遡り、常に存在し続けてきたことに驚き。
    本題とは逸れるがニーチェの永遠回帰という考え方は初めて知り、刺激的だった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/759565

  • 面白かった!
    誕生肯定とニーチェの運命愛の概念が特に好きで、自分の人生観を変えてくれたと言っても過言では無い。

    ブッダやショーペンハウアーの考え方も分かる。
    (数年前まではうつ病もあり他者には強要しない反出生主義の立場だったので、辛い時人間はこうなっていたかもしれない平行世界の存在を考えてしまうというのも嫌という程当時は実感した。)
    そして歴史的に苦悩を抱える人間達が存在したこと自体も自分にとっては凄く救いになったので反出生主義の人達も存在はしていて欲しい。

    だがやはり何が実現可能かを考え続けない限り無駄に苦しむだけという事も理解しているので今の精神状態でこの本が読めて良かったと思う。

  • 途中から難しくて最後まで読めなかった、私の東洋思想への興味があまりなかったせいもあるかと。

    ★反出生主義は生物進化との果てしない戦いを宿命づけられている
    仮に人類による反出生主義が成功する
    → 他の惑星や衛星で物質から生命が誕生
    → 痛みを感じる存在へと進化

    ★消極的功利主義
    幸福の増大よりも苦しみの減少

  • 「反出生主義」を考察したくて手に取った。

    斜め読みだけど、興味ある思想なので
    続刊や理論発展を今後も楽しみにしたい。

    高校時代の「倫理」の授業で
    このへんの思想の話ってあったのかな

  • 150-M
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著者プロフィール

1958年高知県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪府立大学にて、博士(人間科学)。東京大学、国際日本文化研究センター、大阪府立大学現代システム科学域を経て、早稲田大学人間科学部教授。哲学、倫理学、生命学を中心に、学術書からエッセイまで幅広い執筆活動を行なう。著書に、『生命学に何ができるか――脳死・フェミニズム・優生思想』(勁草書房)、『増補決定版 脳死の人』『完全版 宗教なき時代を生きるために』(法藏館)、『無痛文明論』(トランスビュー)、『決定版 感じない男』『自分と向き合う「知」の方法』(ちくま文庫)、『生命観を問いなおす――エコロジーから脳死まで』(ちくま新書)、『草食系男子の恋愛学』(MF文庫ダ・ヴィンチ)、『33個めの石――傷ついた現代のための哲学』(角川文庫)、『生者と死者をつなぐ――鎮魂と再生のための哲学』(春秋社)、『まんが 哲学入門――生きるって何だろう?』(講談社現代新書)、『生まれてこないほうが良かったのか?』(筑摩選書)ほか多数。

「2022年 『人生相談を哲学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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