生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)
- 筑摩書房 (2020年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480017154
感想・レビュー・書評
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存在することと生成することの違いに基づく議論は難しかったが、反出生の考え方が古代にまで遡り、常に存在し続けてきたことに驚き。
本題とは逸れるがニーチェの永遠回帰という考え方は初めて知り、刺激的だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/759565 -
面白かった!
誕生肯定とニーチェの運命愛の概念が特に好きで、自分の人生観を変えてくれたと言っても過言では無い。
ブッダやショーペンハウアーの考え方も分かる。
(数年前まではうつ病もあり他者には強要しない反出生主義の立場だったので、辛い時人間はこうなっていたかもしれない平行世界の存在を考えてしまうというのも嫌という程当時は実感した。)
そして歴史的に苦悩を抱える人間達が存在したこと自体も自分にとっては凄く救いになったので反出生主義の人達も存在はしていて欲しい。
だがやはり何が実現可能かを考え続けない限り無駄に苦しむだけという事も理解しているので今の精神状態でこの本が読めて良かったと思う。
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途中から難しくて最後まで読めなかった、私の東洋思想への興味があまりなかったせいもあるかと。
★反出生主義は生物進化との果てしない戦いを宿命づけられている
仮に人類による反出生主義が成功する
→ 他の惑星や衛星で物質から生命が誕生
→ 痛みを感じる存在へと進化
★消極的功利主義
幸福の増大よりも苦しみの減少 -
「反出生主義」を考察したくて手に取った。
斜め読みだけど、興味ある思想なので
続刊や理論発展を今後も楽しみにしたい。
高校時代の「倫理」の授業で
このへんの思想の話ってあったのかな -
150-M
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