- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480020864
感想・レビュー・書評
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「河童」を読むのは何回目だろうか。
河童世界を描写することで、社会批判をしているのはガリバー旅行記と同じ構図。
小生、精神病小生大好き。
「歯車」の、視界に半透明の歯車が現れて、回転しながら徐々に視界を埋め尽くしていき、その後にひどい頭痛が起きるというもの。
自分はカラフルな砂嵐だと思っているが、同様の症状が出ることがあるのでどきどきする。時によっては頭痛の末に吐くこともある。
晩年の作品っていかにも病んでいて「この人、死んじゃいそう感」があるので読んでいて苦しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022.03.16
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温泉だより、10/27
海のほとり、10/27
尼提、11/24
死後、 11/24
湖南の扇、11/24
年末の一日、11/25
カルメン、 11/24
三つのなぜ、11/25
春の夜、11/26
点鬼簿、11/19
悠々荘、11/26
彼、11/24
彼 第二、11/26
玄鶴山房、11/18
蜃気楼、11/27
河童、11/20
誘惑、11/27
浅草公園、11/28
たね子の憂鬱、11/28
古千屋、11/29
冬、11/29
手紙、11/29
三つの窓 11/29
歯車、11/21
闇中問答、11/29
夢、11/30
或阿呆の一生 10/15 -
まともな状態で書いているのか、夢うつつで書いているのか?
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先生の文章は、一文がけっこう長い気がします。あまりに長いので、たまに息が詰まることがあります。いやいやそこに打とうよ、と思うところに点がなかったりします。
かといって、打ちたいところに全部打ったら、今度は太宰先生の文章になってしまいます。あの打ち方が苦手な方もいらっしゃるそうですね。知らんけど。
『河童』『歯車』『或阿呆の一生』など、芥川先生作品の中でも、かなりおいしいところを寄せ集めた一冊なのではないでしょうか。特に後者二作品は、「遺稿」であり「遺書」なのですから。 -
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大正14年から昭和2年まで。自伝的な作品が増えてき、神経症を患い死を予感させる。懐疑主義者の彼は神の愛を信じられなかった。「河童」「年末の一日」「三つのなぜ」「歯車」「或阿呆の一生」「夢」が心に残った。
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芥川全集第6巻。収録作のなかには、有名な『歯車』『河童』や、遺稿も含まれている。
作中には、藻掻きながら生きていく過程で無惨にもボロボロになった人間の、最後の残骸が存在した。あまりの重々しさに息が詰まり、気が滅入る。まさに“人生を削った”渾身の作品群だ。