デカメロン 下 (ちくま文庫 ほ 3-3)

  • 筑摩書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480021779

感想・レビュー・書評

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  • 最後の巻は艶話は比較的控えめです。
    ですが、一部本当に残酷な作品が
    紛れているのでそこのところは注意です。
    (試しの残酷行為、今だったら嫌われるわよ
    そんなオトコ!!)

    一番よかったのは
    傲慢な女性が報いを受けることかな。
    これは明らかに女性側が悪いです。
    それ以上の報いを受けても文句は
    一切言えないわよね。

    比較的穏やかな下巻でした。

  • 私の感じる同情や共感のポイントと、この10人の男女のポイントは、なんだかずれていることがあ。
    時代の違いのためか、文化の違いのためか、筆者が男性のためか。

    こういう好色な話を、若き紳士淑女もしてしまうのは、さすがイタリア・フィレンツェだからか、やはり筆者が男性だったからだろうか。
    男性の描く女性には違和感を覚えることが多い。
    小説の中だけの奔放さなのだろうな。
    そのことは、書き出しや結びの所からも推測される。
    それでも、その奔放な話の後ろから、「女はこうあるべきだ」という貞操観念が垣間見られる。
    社会的抑圧があるからこそ、そこから外れたものが、楽しく面白いのだろう。

    ダンテの「神曲」に対して「人曲」とも呼ばれるらしいデカメロン。
    当時の人たちも、笑いながら読んだのだろうな。



    2003.6.25
    本当に様々な話があって、面白かった。ひどく読みにくい文章で回りくどかったり、しつこかったりして、参った話もあったが、話の内容そのものはとても面白い。
    もっと平易な言葉に訳したら、幅広い人が楽しめるのに、と思う。印象深い話もたくさん入っていて、一話だけでも立派な絵本が作れそうだ。もちろん、大人の絵本になるとは思うけれど。ちょっとやってみたいなあと思う。

  • NDC(8版) 973

  • 最終日の話はだいぶましな話ばかりだったのに、最後の最後で男尊女卑の、胸糞の悪くなる話で台無しだった。総じて、あんまり得られるものはなかったなあ。

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