- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480024442
作品紹介・あらすじ
授業中は居眠りばかり、休み時間には活躍しすぎて立たされたり、家へ帰れば、ガキ大将めざす攻防戦に大いそがし-。学校の成績こそひどいものだったが、彼の心は上の空。「のんのんばあ」といっしょに、お化けや妖怪などの住む目に見えない世界をさまよっていた。少年時代をたっぷり味わいつくして悔いのない、漫画家・水木しげるのおかしなおかしな少年記。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764702 -
水木しげる氏の自著はどれも凄く面白い。きっとこの人は、生まれながらのストーリーテリングの天才なんだろう。そしてもちろん、図抜けた画力を持っていたことも間違いない。彼の漫画は、ひと時代遅れて出て来たなら、もっと国際的な評価を受けたに違いない。
その彼が自身の幼少期を鮮やかに描いた自伝的エッセイ。素晴らしい。読者自身もまた、自分自身の幼少期の感性や感覚を鮮明に思い出させる快作。
願わくば、マンガ版も読んでみたい。(ありそうなものだが) -
水木先生を作ったといっても過言ではない、のんのんばあ
本人の祖母でなく、神仏につかえる人で女中もしていたそうだ
寝泊まりする時があり、いっしょに寝てお化けの話を聞くという日課だった
のめり込むという性格もあり、こうやって水木先生が出来あがった
ドラマも漫画もあった -
良かった!
星2つはかなり勝手な評価です!!言い訳させて下さい!
ずっと昔にNHKだったと思うんですが、【のんのんばあとオレ】っていうドラマがあったんですよ~それかな!と思ったら違かったので…(これを元にしてドラマに仕立てたんでしょうね)
内容は作品紹介文のまんまで、嘘偽はありません。
少し昔の時代の、水木しげる少年の話です。
どこか風変わりで、今では其れこそドラマのような時代の少年記ですね(*^_^*)
のんのんばあの不思議さと、時折描かれる経済的現実の対比が、より現実味を出してて面白かった。 -
楽しそうな少年時代だけど、親は心配し通しだっただろうな。
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漫画かなと思ったらエッセイだった。
水木しげるさんの幼少期のことが綴られているけど、小さい頃に自作した話のあらすじなど記憶力の良さにびっくりする。
発達も遅いし、勉強もできないけれど、健康で友達と元気に暴れている様子がなんだか良い。虫などを収集したり、絵を描いたり、なんだかとても楽しそうだ。今の子供の生活と比較して、豊かさとは、と思う。
のんのんばあは子守や雑用で来ていた女性のようで、あまり裕福でないのだろう、と綴られている。
幼い水木さんは、側にいてよく話を聞いてくれる大人がいて少し羨ましいなと思った。 -
「河童」を見たことがある
という人に逢ったことがある
山道を通りかかると
五歳児くらいの背格好で
ニ三人くらいで
たいがい
峠近くで相撲をとっている
そんな姿であるそうな
リアルに絵まで描いて
話してくださった
ちなみに 彼の描く「河童」に
頭上の皿はなく
おなかもへそがなく
つるりとしたものだった
水木さんのエッセイを
よむたびに
さもありなんと
思っている -
解説:井村君江
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2018.09.12