- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480030511
作品紹介・あらすじ
本書は戦前の沖縄、旧満州に取材した、史料性も高く、また木村氏の個性が早くも濃厚に表れている作品群に始り、戦中から戦後初期さらに高度成長の時代にかけての東京の風景、暮し、そして日本各地での人々の姿を収録。「目で見る生活史」としても、得がたい記録となっている。
感想・レビュー・書評
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木村伊兵衛(1901~1974)がカメラを通して眺めた「沖縄」「旧満州」「生活 戦前・戦中」「戦後風景」「日本列島」が、弟子である田沼武能(1929~)の編集でまとめられています。当時の、本当に逞しい男女の生き様が迫ってまいります。
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新書文庫
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木村伊兵衛の戦前、戦後の街と人の営みを活写した傑作写真集。沖縄の戦前の写真が個人的にかなり興味をひきました。が、文庫版なので、ちょっと小さい、やはり、写真集は大判を買うべきだなあ。これはポケット版として。
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人いきれで圧倒されそうな那覇の市場、旧満州千山の茫漠たる畑地を歩く僧らしき人、奉天の街なかを行き交う人々、敗戦直後の灰燼に帰した東京人形町、同じ頃の浅草仲見世の人の群れ、昭和24年の信州上田での子どもたちの屈託のない笑顔、昭和29年盛岡で撮られた汽車の車内での乗客とアイスの売り子、などなど。どの時代にも市井の人々は精いっぱい生きてきたのだと想う。その姿に木村伊兵衛のカメラは焦点を合わせている。
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写真て多くのことを語るなあ・・・