イエスの方舟論 (ちくま文庫 せ 6-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480030849

作品紹介・あらすじ

「イエスの方舟」という宗教団体の若い女性信者10人が行方不明になったと、ある日の新聞が報じた。教祖による誘拐か。マス・メディアの過剰反応によって、波紋は加速度的に大きく広がってゆく。1980年におこったこの「事件」を足がかりに、宗教・家族・女性・共同体の現在を読み解いていく。20枚の書下し論文「1995年のイエスの方舟」を併せて収録する。

感想・レビュー・書評

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  • 現在の社会、家族などに上手く馴染めない、「弱い人間」が、それらとは別の人間関係を求めて寄り添った小さな共同体の分析。なかなか読み応えのある一冊です。
     連合赤軍や統一教会との比較、さらにヤマギシズムなどにも言及されており、現代の課題に対応する課題でしょう。

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著者プロフィール

評論家。1942年東京生まれ。上智大学経済学部卒業。著書に『家族という意志』(岩波書店)、『家族という絆が断たれるとき』『宿業の理想を超えて』『「孤独」から考える秋葉原無差別殺傷事件(共著)』(以上、批評社)、『ひきこもるという情熱』『〈宮崎勤〉を探して』『「存在論的ひきこもり」論』(以上、雲母書房)などがある。

「2013年 『子どものための親子論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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