- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480032034
感想・レビュー・書評
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森鴎外の娘、森茉莉の作品である。天性の魅力を持つ娘と、その父の愛の話である。濃い。
作者自身、相当なファザコンであったと聞くからこれも結構リアルな話ではないか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あまりに好き過ぎて、うまく良さを語れない・・・。
とにかく、モイラの魅力に読者まで虜になり、官能の海に溺れることは必至。
この世界観は私を酔わせる。
小説を超えたなにかがある。
秘密の小部屋のような。
誰にものぞかれたくない、美しい小部屋。
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文面からぶわっと濃密な世界が漏れ出てくる。モイラは永遠の少女として艶かしく、無垢に父親と関わりながら回りの男たちをいいように翻弄する。濃密な、耽美の世界。
でも、これを読んで森茉莉のエッセイを読むとほとんどが実話で相当なファザコンだったのかと急激に話が薄っぺらくなってしまうやう。でも、エッセイはエッセイで面白いけど。「記憶の繪」が好き。 -
濃密。
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三島由紀夫は最後を読む前に他界されたそうです モイラ恐るべし、アンファンテリブル
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ガーリー文学の極致。
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これは嶽本野ばら氏ご推薦にて。 モイラの世界にどっぷり嵌り、ロリィタ加速してた気がします・・・若い。
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一日一冊生活はやめた。
一冊読まなきゃっていうあせりで、読書を楽しめない気がしたから。
ゆっくりじっくり読んでるので、これも4日ほどかかってしまったけど
かなり、いい。恋人たちよりわたしは好きだ。
ここに出てくる人達はみんな会話を交わさなくても
目や雰囲気でその人がだいたい何を思っているのかが
わかってて、みんなまるで超能力者のようだった。
すごい。わたしもそういう風に出来たらなあ。 -
三島由紀夫曰く「官能的傑作」。無垢で居て残酷、悪意が無い様で罪深い。天性の魔性であるモイラと云う少女と、モイラの虜になった男達、悪と紳士の顔を持ちモイラと独特な愛情の世界を築く父、その関係が妖しく不思議で引き込まれた。…こう云うふてぶてしい女の子大好き。
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めくるめくロリータエロス。やばい。官能ってこういうこと言うんだ。