中世の食卓から (ちくま文庫 い 37-1)

著者 :
  • 筑摩書房
4.13
  • (6)
  • (6)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 62
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480032980

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中世ヨーロッパの“食”をテーマにしたエッセイ。
    魚に対する恨みつらみ、何故スパイスを多用したか、
    スプーンと爪楊枝の使用について・・・等々、
    キリスト教やフォークロアの影響、
    「パンタグリュエル」や「カンタベリー物語」、
    シェイクスピアの戯曲の中から探り、語る。
    ビールとエールの違い、饗宴と精進潔斎の大差、
    太っているからこそ王様など、興味深い話が多く、
    楽しめました(^^♪

  • おもしろい。

    うなぎ
    ニシン
    断食の40日間
    スプーン

  • 1997年(底本1991年)刊。

     古来、聖書と並び立つほど読まれている書籍は料理関係本。もちろん本書がかように言うほどに極端ではないにせよ、料理本は古くから刊行されている。本書は、西洋中世の食卓を彩った(?)食事・料理の模様を解説していく。
     ただ、さほど美味しそうには見えず、逆に現代の豊かさが逆投射されるかのようだ。すなわち、バジル・胡椒だけでなく、砂糖・香味野菜等何でもスパイスとして利用され、かかるスパイスに塗れた料理の数々。それにワイン(不味い場合も多々)が+されるが、そもそも素材が新鮮でないことを雄弁に語るかのよう。

     著者は神奈川大学教授。

  • な、何でこんなにおいしそうなんだろう…

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

英国ケンブリッジ大学で中世英文学・演劇を研究。文学博士。神奈川大学名誉教授。著素に『マリー・アントワネットの宮廷画家』『図説ヨーロッパの王妃』『図説イギリスの王室』『エリザベス』など多数。

「2014年 『マリー・アントワネット ファッションで世界を変えた女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石井美樹子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×