FOR LADIES BY LADIES: 女性のエッセイ・アンソロジー (ちくま文庫 こ 23-1)
- 筑摩書房 (2003年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480038890
感想・レビュー・書評
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すがすがしくて、背筋の伸びるようなアンソロジー。これはいいセレクトだ。
その発表当時には、眉をひそめるような文章もあったのかもしれないが、どれも真摯だと思う。
「レミパン」の平野レミさんや小森のおばちゃまの半自伝とか特に面白かった。それにしても嫁に行く時に何冊か岩波文庫を持っていく、という時代があったんだねえ。 -
乙女心には、永遠に少女でいたいという気持ちと、素敵な大人になりたいと思う気持ちが両方あるものです。そんな乙女のお手本になる、大人の女性たちによって書かれたエッセイがたくさん詰まっているのがこの本です。
今よりも、女として社会で生きることがずいぶん、もしくは少し困難だった時代に、自分らしさを失わず、夢をあきらめず、女であることにもきちんと向き合った個性と知性にあふれる女性たち。私たちの乙女生活も、彼女たちの存在がなかったらありえなかったのではないかしら。尊敬と敬愛の気持ちを抱かずにはいられないたくさんの先輩乙女に出会える。なんと贅沢な文庫でしょう。
一番のお勧めは水森亜土ちゃんと吉行淳之介先生の対談です(47P)。百戦錬磨の大先生を前にしても、全くペースの崩れない亜土ちゃんのかわいさとかっこよさ、もちろんのこと全然負けていない淳之介先生。胸がドキドキ、そして大爆笑の傑作対談です。 -
意外にも感心?してしまったのが黒柳徹子「ニューヨークの仔猫ちゃん」。長くTV界で生き残り続けている人は、やはり心構えも吸収の仕方も違うものなんだな、と。40年も前の文章を読んで、納得するのだった。
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ずいぶん昔に購入してほっぽっとった。とっても魅力的な執筆陣のアンソロジーなのにつまらんかった。「ステキな女性とは〜」みたいなセレクトテーマにげんなりした。捻くれものでごめんなさい。
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面白かった。「なるほど」と思うものから「これは合わない」と投げ出したくなるものまで、いい意味で多種多様なエッセイでとても楽しめた。
どの作家にも共通しているのは、堂々としていて、生き生きとしていること。これだけでも、読んでいて元気がもらえたし、女性としてステキだなーと思えた。 -
解説にも書いてあるとおり、女性のエッセイ集ではなく、どちらかというとレディーのエッセイ集。女性らしさを失わなくて、可愛くて、でもしっかりしてる女性たち。80年代特有の文章には受け付けないものもありつつ、向田邦子、黒柳徹子の文章は面白く読めた。
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ド・レミ前奏曲が好き。
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戸塚文子、桐島洋子、白石かずこ、湯川れい子、水森亜土、鈴木いづみ、吉澤美香、岡崎京子、向田邦子、安井かずみ、安田南、平野レミ、小森和子、如月小春、杉本亜鶴、宮迫千鶴、新井素子、熊井明子、富岡多恵子、大庭みな子、矢川澄子、鴨居羊子、高田喜佐、合田佐和子、いわさきちひろ、田辺聖子、朝吹登水子、石井好子、黒柳徹子、総勢29人の女性達の少女時代や、素敵な女性の日常、「いい女論」を集めた、女性による女性の為のエッセイ・アンソロジー。
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女性著名人のエッセイ集で、出典は昭和の古本から。ぶっとんでて素敵なエッセイばかりだし表紙の絵も綺麗なので、何人かの女友達にプレゼントした。
シリーズ化熱望!!