心の灯: 考古学への情熱 (ちくま少年図書館 10)

著者 : 藤森栄一

• 筑摩書房 (1971年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[マタンさんの感想 · 2012年10月27日]

著者はこの本を書いた2年後に
亡くなっています。
ですが、その生き様は参考にするところがあるでしょう。

そしてつくづく思うのですが、
この本の冒頭の教育に関しては
だいぶ前から批判がありましたが
今現在、変わったでしょうか?
むしろ全然変わっていないように思えて
なりませんでした。

考古学に関しては
本当に著者の苦労は
絶えなかったことでしょう。
何度｢学歴｣のなさゆえにつらい思いをしたのか…
そう思うと胸が締まる思いです。

特にすごいのは
出版社の立ち上げのところでしょう。
戦火の中でも彼らは
それを守り通したのですから…

著者プロフィール

1940年岡山生まれ。幼少の頃から絵画に親しみ、会社員生活のかたわら大橋皓志などに油画を学ぶ。昭和初期の岡山を描いた古いスケッチ集との出合いをきっかけに、岡山の“今”の姿を残したいと本書に収めた岡山の街の水彩スケッチを始める。
1960年　県展初入選
1987–97年　操風会所属（講師 大橋皓志）
1998–2008年　新世紀美術協会所属

「2015年 『岡山の街スケッチ画集』 で使われていた紹介文から引用しています。」