中世日本の内と外 (ちくまプリマーブックス 128)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480042286

作品紹介・あらすじ

蒙古襲来が日本史に残した影響は大きく、かつ深い。しかしアジア的、あるいは世界史的視野からとらえなおすとどうなるか。天皇家が世界史上まれにみる長寿を保ちえたのはなぜか。足利義満は「日本国王」をどのように考えていたのか。中世の日本では国や民族をこえた人びとの集団が行き交っていた。そのことは時の権力にどのような影響を与えたのだろう。中世日本がたどった歩みを、朝鮮を中心にアジアの諸地域との比較を通じて意味づける。

感想・レビュー・書評

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  • 朝鮮半島から中世の日本社会を眺めるとどうなるか。それを史料に基づいてわかりやすく説いている。室町時代を扱った第5章と第6章が特に面白かった。

  • [ 内容 ]
    蒙古襲来が日本史に残した影響は大きく、かつ深い。
    しかしアジア的、あるいは世界史的視野からとらえなおすとどうなるか。
    天皇家が世界史上まれにみる長寿を保ちえたのはなぜか。
    足利義満は「日本国王」をどのように考えていたのか。
    中世の日本では国や民族をこえた人びとの集団が行き交っていた。
    そのことは時の権力にどのような影響を与えたのだろう。
    中世日本がたどった歩みを、朝鮮を中心にアジアの諸地域との比較を通じて意味づける。

    [ 目次 ]
    第1章 自尊と憧憬―中世貴族の対外意識
    第2章 陶磁器と銭貨と平氏政権―国境を往来する人ともの
    第3章 鎌倉幕府と武人政権―日本と高麗
    第4章 アジアの元寇―一国史的視点と世界史的視点
    第5章 「日本国王」の成立―足利義満論
    第6章 中世の倭人たち―国王使から海賊大将まで

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著者プロフィール

1949年、大阪市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(文学)。
同大学史料編纂所、同文学部・人文社会系研究科、立正大学文学部を経て、現在東京大学名誉教授、公益財団法人東洋文庫研究員。
専門は日本の対外関係史。国家の枠組みを超えて人々が活動し、「地域」を形成していく動きに関心をもち、あわせてかれらの行動を理解するのに不可欠な船、航路、港町などを研究している。
おもな著書に、『中世倭人伝』(岩波新書、1993年)、『東アジア往還─漢詩と外交─』(朝日新聞社、1995年)、『世界史のなかの戦国日本』(ちくま学芸文庫、2012年)、『日本中世境界史論』(岩波書店、2013年)、『日本中世の異文化接触』(東京大学出版会、2013年)、『古琉球─海洋アジアの輝ける王国─』(角川選書、2019年)ほかがある。

「2021年 『東アジアのなかの日本文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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