シェイクスピア全集25 ジュリアス・シーザー (ちくま文庫 し 10-25)
- 筑摩書房 (2014年7月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480045256
感想・レビュー・書評
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これから体験するワークショップに備え、最初から最後まで声に出して読んだ。あー、つかれた。
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ブルータス、お前もか
次々と勝利をおさめ、民衆の人気を集めて、政治の頂点へと上り詰めてゆくシーザーに、嫉妬と危機感を募らせる男たち。公明正大なブルータスは、カエサル暗殺ウズに巻き込まれてゆく。
男たちの嫉妬をこうも描き出す作品はそうそうない。シェイクスピアとなると、たい恋愛ものの喜劇を思い出しがちだが、これは人間の(しかも、男の)ドロドロとした側面をえぐりだしている。 -
「ローマへ凱旋し、民衆から熱狂的に迎え入れられたジュリアス・シーザーは、腹心ブルータス、キャシアスらに暗殺される。シーザーの寵臣マーク・アントニーは、市民の前でシーザーへの弔辞を述べたいと請い、ブルータスは周囲の反対を押し切り受け入れる。それがブルータスにとって命取りになるとも知らずに―。「ブルータス、お前もか」の台詞で知られるローマ史劇。」
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カエサルは早々に退場してしまうという意外な展開。英雄そのものよりもその周囲の人々の悲喜こもごもも面白い。この演説の話法は真似たい
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400年位前に書かれた2000年以上前のお話だけど、それでも共感出来てしまうのは、テクノロジーは別にして、人間は殆ど進化してなくて、あいも変わらず人間は同じようなことで悩みもがいてんだなあ、と古典を読むといつも思う。
英雄に嫉妬する小子が歴史にブレーキをかけるのか、それとも(ブルータスが意図したように)専制への牽制となるのかは、歴史になるまで分からないが、現代的感性では、後者が正当化されるんだろうな。 -
2018.04.21 図書館
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Original title:The Tragedy of Julius Caesar.
Author:William Shakespeare.
二時間足らずで読了しました。
以前読んだ塩野七生女史著『ローマ人の物語』を読んだ時には、
描かれて居なかったMarcus Junius Brutusが、
愛して止まないCaesar暗殺で葛藤する姿や
彼の最期の行動が描かれています。
Shakespeareの創作と解っていても、
この点は描かれていて良かったと感じました。
Caesarは終始高慢な男性でした…。