サバイバル英語のすすめ (ちくま新書 54)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480056542

作品紹介・あらすじ

本書は、LとRの発音の不正確さ、冠詞の使い方の目茶苦茶、論理展開の弱さなどの日本式英語の弱点を克服し、国際競争を果敢に生き抜いていくためのノウハウの開示、実戦的英語のすすめである。東大駒場の名物授業「サバ英」における最近三年間の講義のエッセンスと魅力を一挙に大公開。

感想・レビュー・書評

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  • 693円購入1999-00-00

  • 読んでおいて損はない

  • 東京大学で著者たちが自主的におこなった「サバイバル英語」の授業に基づいて書かれた、実践的な内容の本です。

    言語学の専門家が本書に対して寄せたコメントが収録されており、とくに英語と日本語の言語の違いと文化的な特色とを結びつける議論に学問的な裏づけがないことが指摘されており、それはその通りなのでしょうが、日本人が英語を使いこなす上で役立つ実践的な教訓として受け取るべきだと考えます。

    日本人にとって区別することの難しい「l」と「r」の発音の違いについては、ピッチ・アクセントとは異なり、1オクターブの違いで発音される強勢に関連があるという、著者独自の見方が示されています。ただ、「l」は口先に舌をつけるから両閉端となり、「r」の2倍の共振周波数になると説明されていますが、じっさいの調音の仕方にそぐわないような気がします。

    そのほか、パラグラフ・ライティングの方法や、これも日本人にとって鬼門とされる冠詞の使い分けについて、著者自身が編み出した理論が、じっさいのテキストを引用しながら具体的に説明されていて、勉強になりました。

    なお著者は、これからの英語教育は「書く」ことと「議論する」ことを中心とする必要があり、訳読中心の教養課程の英語授業に不満を抱いていたと語っています。斎藤兆治のような英語教員から見ると、本書で提示された理論は粗っぽいと見えるのかもしれませんが、実践的という意味では、本書から学べることは多くあるのではないかと思います。

  • 先輩からススメられて読む.勉強になった.英語のパラグラフというのはあまり意識したことがないので,意識しないといけないなぁ.

  • 120821読了
    英文をほとんど飛ばし読みしてしまったのでまたいつの日か読み直す必要がある。

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