スキャンダルの明治: 国民を創るためのレッスン (ちくま新書 95)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480056955

作品紹介・あらすじ

明治十年代-高橋お伝や花井お梅の毒婦物語。明治二、三十年代-まむしの周六こと黒岩涙香の「万朝報」が報じた明治三大スキャンダル。すなわち、「相馬家毒殺騒動」「淫祠蓮門教会」「蓄妾の実例」。しかしそのセンセーショナルな記事の奥に、実は隠された「意図」を読みとることができないだろうか?明治国家という「想像の共同体」を創る制度として、その共通の関心を担う国民を創る制度として、スキャンダル報道は機能していたのではなかったか?「赤新聞」の報道にもうひとつの国民文化の形成を読みとる、スリリングな明治文化史。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    明治十年代―高橋お伝や花井お梅の毒婦物語。明治二、三十年代―まむしの周六こと黒岩涙香の「万朝報」が報じた明治三大スキャンダル。
    すなわち、「相馬家毒殺騒動」「淫祠蓮門教会」「蓄妾の実例」。
    しかしそのセンセーショナルな記事の奥に、実は隠された「意図」を読みとることができないだろうか?
    明治国家という「想像の共同体」を創る制度として、その共通の関心を担う国民を創る制度として、スキャンダル報道は機能していたのではなかったか?
    「赤新聞」の報道にもうひとつの国民文化の形成を読みとる、スリリングな明治文化史。

    [ 目次 ]
    第1章 江戸の情報空間
    第2章 毒婦たちのいた場所
    第3章 「まむしの周六」登場
    第4章 相馬家毒殺騒動
    第5章 淫祠蓮門教会
    第6章 蓄妾の実例


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著者プロフィール

1947年福岡県生まれ。毎日新聞社で学芸部長、編集委員、論説副委員長などを歴任。現在、法政大学社会学部教授(日本近現代史/ジャーナリズム論)。主著に『文明開化と民衆 近代日本精神史断章』(新評論)『スキャンダルの明治 国民を作るためのレッスン』(筑摩書房)『大衆新聞と国民国家 人気投票・慈善・スキャンダル』『むかし〔都立高校〕があった』(共に平凡社)など。

「2004年 『賞味期間一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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