情報の目利きになる!: メディア・リテラシーを高めるQ&A (ちくま新書 365)
- 筑摩書房 (2002年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480059659
作品紹介・あらすじ
メディア・リテラシーとは端的に言って、「情報の目利き」になることだ。「目利き」になることで私たちは、簡単には騙されなくなる。仕事であれ音楽であれ建築であれファッションであれ、騙されずに最後まで愉しむためには、このリテラシーが欠かせない。では、どのようにして身につけるのか?本書では、「情報の目利き」たる著者が、自らの実践に基づき、その技法をQ&A形式で分かりやすく伝授。現代人必読の一冊だ。
感想・レビュー・書評
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著者のパーソナリティに触れた事のない者にとっては、何となく傲慢に感じる部分や、力試しに喧嘩を売らなくても良いんじゃない?と思わざるを得ないところが所々あります。
とは言え、ここまで自身の仕事に対する誇りとプライドを持っている方ってのはある意味羨ましい。
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メディア・リテラシーを身につけるとは、情報の「目利き」になることだと著者は述べています。本書は、そのための技法をQ&A方式で解説しています。
情報に接したときに「「考え」が空回りするか、それとも使える結論が引き出せるかの違いは、ただ一つ、有効な新しい仮説が建てられるかどうかにかかっている」と著者は述べていますが、本書におけるメディア・リテラシーの本質はこのことだといってよいでしょう。ただ、メディア・リテラシーの本質規定と、著者の体験談とのあいだをつなぐ具体的な仕事術のようなことは書かれていないので、ハウツーものを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
「アカデミズムの地道な手法を迅速にギアチェンジして活用しつつ、ジャーナリズムの世界で濃く書いてゆく」という手法は、優れたジャーナリストの仕事というものをうまくいい当てているように思います。情報収集に関して著者が手本にしている先達の一人である立花隆の、とくに自然科学に関する啓蒙的な仕事は、まさにそのような手法の優れた見本といえるかもしれません。 -
Q&Aスタイルで読み易い。
著者の考えがはっきりと示されている。 -
古本屋へ
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著者のノウハウを惜しげ無く開示してある。
個人的に非常に興味のあった読書やメタ認知についての内容に満足。 -
ガッキー氏のノウハウ本を、知的ストレッチに続いて読む。目利きになるというか、結局はあるていどの投資をして、目利きなるという視点で読書し、今思っている数倍の量の経験が今後いりそうだ、ということが判明。これは長い道のりか、というと実はそうでもないかも、と思えた点が本書を読んで良かったことか。
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上から目線の話が長く、読むのにつかれた。。。最終話(第20話)「究極の読書論」。読書は「取材」の一種である。取材はおのれを知る仕事。書物との闘いとは、付箋紙を使い、思いついたことを欄外に書き込み、矛盾点をあばく。つまり、自分の土俵で本を読むこと(仮説力)。多読により向上するのは「評価力」。
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日垣先生がキラキラ輝いていた頃の新書。
輝いていたといっても、月100冊読書とかホンマカイナと思ってはいたが(読み返したらこの本では週30冊だったよ!)。
読んだ当時は内容はまあまともでそこそこ面白かったと記憶する。だが、『敢闘言』でEMを絶賛してた人が「科学的センスを磨く」とか書いてるのには苦笑。
今の大先生がどのような状態にあるのかはtogetterで検索すると分かる。