- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480061560
作品紹介・あらすじ
いまから十数年前、我が国がバブル経済に酔いしれている頃、テレビの画面では「24時間戦えますか?」というCMが流れていた。日本企業は世界を席巻し、日本のビジネスマンはまさに仕事に明け暮れる日々を謳歌した。いま、日本経済は長期低迷。当時、ビジネスの最前線で戦い続け、世界一の経済大国をリードするはずだった団塊の世代はリストラのターゲットとなり、社会のお荷物扱いを受けるに至っている。「24時間戦った」あの時代はいったい何だったのか?人生八十年時代を迎え、団塊の世代が果たすべき今後の役割と人生設計を果敢に提示する。
感想・レビュー・書評
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フォトリーディング&高速リーディング。
10年前、バブル崩壊からしばらくたってから書かれた本。下士官クラスとして猛烈に働いていた団塊の世代の、不況にあって社会に(会社に)裏切られたという悲哀を感じる内容。
同時に読んだ20年前の本の「能力主義と企業社会」と合わせて、ここ20年の日本の景気後退後の世間の雰囲気を感じた。時代の流れを大局的に俯瞰できることは、新書の古本の多読速読の醍醐味かもしれないと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
団塊世代の著者が書いた団塊世代の読者のための本。あの有名なリゲインのCM「24時間戦えますか?」が、「24時間戦いました」となった結果、どうなったのか、とタイトルが面白そうなので読んでみました。が半分は団塊世代ならば共感できるだろうけれども、そうでない世代には退屈な懐古話。後半はこれからどう生きていくかという話になっていったけれども、この程度のことは読まなくても知っているという程度のことしか書いてなくて、特に目新しいこともなく、ちょっとタイトル負けした内容でした。
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団塊の世代の人たちがいかにしてバブルの時代を生き抜き、そしてバブル崩壊後に散っていったのかをまとめた本。当時のリゲインという栄養ドリンクのCMで流れる特徴的な歌詞「24時間働けますか?」をもじったもの。
高層ビルや、発展途上国で取引先を作ったり工場を作ったりと日本は世界一の国として精力的に仕事をしていたはずであった。しかし、ふたを開けてみるとそんなことはなかった。ただの廃墟しかない。
そして、バブルの時にがむしゃらに働いた人たちは60前後となり、高給取りの割には仕事ができないお荷物扱いされている。
そんな人のお話。