- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480061676
作品紹介・あらすじ
「五人生存、有本恵子さんを含む八人死亡、不明一人」-二〇〇二年九月に北朝鮮側から初めて明かされた日本人拉致被害者についての安否情報は、警察関係者にとって最悪の結末だった。拉致問題を担当していた公安警察は、事件性に気づきながらも、なぜ被害者救済に消極的だったのか。警察に限らず、日本政府当局の"インテリジェンス=情報"軽視は、米国9・11テロ後の今日にまで、重大な問題を投げかけている。よど号問題、金大中拉致事件、大韓機撃墜事件などの背後にあった、日本と朝鮮半島を結ぶ複雑に絡み合った糸を解きほぐしつつ、テロ時代の安全保障を再検討する。
感想・レビュー・書評
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事件に対する知らない世界が垣間見え興味深いが、
恐ろしくもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本と北朝鮮・韓国の歴史的背景もそんなに知らないまま読んだからか、よくわからなかった・・
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拉致そのものに深くつっこむというよりは、東アジア外交全体についてand日本政府が「情報」をどれだけ軽視しているかについて知れるかも。
戦争というとすぐ軍隊・武器などのハード面を思い浮かべてしまうけど、情報活動というソフト面についてもっと考えてもいいんじゃないかなぁ;
韓国では金正日の「影武者」を作って、実際の会議上でどんな発言をするかシミュレーションをしているらしい。
それと日本は拉致事件後、国民は「怒り」を覚えて感情的に北朝鮮を叩くようになったけど、それについても冷静に批判している。
拉致そのものは許せないけど、北朝鮮の国民・在日の人には罪はないのに、そのひとたちを貶めるような報道をしてはいけないよね。
なんか私もよく考えずにマスコミに流されてたかも。気をつけんと。