思考を鍛える論文入門 (ちくま新書)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062048

感想・レビュー・書評

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  • 人間の不条理性、人生の不可思議を語るに足る材料は揃えられているが、思考を鍛えるという語感に違和が残り続ける。受験生向きだとか、このような形でしか思想というものに触れえないというのは如何なものか。誰も彼も解説書ばかりで、真っ向勝負を避けているようにも思える。

  • [ 内容 ]
    ニューヨーク同時多発テロ以後の一連の事件は、現代を生きる私たちにとって、実存にかかわる痛切な問題といえる。
    これと連関するかのように、二〇〇一年前後の大学入試論文問題は、西欧とアジア、南北の格差、グローバリズム、文化相対主義といったテーマをめぐって出題されてきた。
    ここに、日本の戦後責任を問い、歴史における主体性を問うといったテーマが加わり、あたかも現代思想のミニ舞台の観を呈している。
    このような状況を踏まえ、倫理とは何かを問いかけながら、論理力と思考力、そして書く力をいかにして身につけるかの指針を示す。
    受験生、大学生、社会人のための論文入門。

    [ 目次 ]
    第1章 アジアとは何か―世界地図の一部「『アジア』とは、どの範囲か」
    第2章 イエスと準イエス―埴谷雄高『隠された無限』
    第3章 倫理の開始点―小林秀雄『本居宣長』
    第4章 人間の残忍性―ニーチェ『善悪の彼岸』
    第5章 二元論をどう超えるか―加藤典洋『敗戦後論』
    第6章 精神の原型へ―吉本隆明『アフリカ的段階について』

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

著者プロフィール

1947年1月、岩手県生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス分科卒。文芸評論家。
2011年、『小林秀雄の昭和』で第2回鮎川信夫賞を、2020年、『終わりなき漱石』で
第22回小野十三郎賞を受賞。その他の著書に『日々、フェイスブック』『吉本隆明論考』
『二十一世紀の戦争』『大審問官の政治学』『希望のエートス3・11以後』『日本国憲法と本土決戦』『「帰って来た者」の言葉』など多数。

「2022年 『戦争とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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