- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480065087
作品紹介・あらすじ
「現代思想」と聞くと、どうしても「ムズカシそう」というイメージを浮かべがちだ。けれども、差し出されているメッセージ自体はけっして難解なものではない。性、環境、心、コミュニケーション、民主主義…、その問題群は私たちのすぐそばにあることばかり。著者はその一つ一つをやさしく解きほぐしながら、新たなものの見方や発想へのきっかけをつくろうとする。この時代を生きるすべての人に届けたい入門書。
感想・レビュー・書評
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久しぶりに読んだが、当たり前の思想が掘り下げるとそうでなかったり、常に当たり前について疑問を持たなくては行けないと思った
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思索
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文章は平易で読みやすいです。
どの内容も結論がふわふわしていますが、「考える」ことのきっかけとなることが主眼であれば、そのあたりは大したことないんかなと思いました。 -
こういう「12歳からの」という系は、本当に12歳から読んでわかるのか。
コピーやジェンダー、環境主義、民主主義など
様々なテーマにおいて代表的な思想家の考えが出てきており、
考え方が提示される。
概説書としては、確かに平易な文章では書かれているし、
若い人を配慮してそうな文章なんだけど、コビにも見える。
「XX歳のー」とか「中学生でもー」とかは、もう「簡単な文章を心がけてますよ」というシグナルなだけだと理解した方がいいのかもしれない。 -
20130410
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現代思想の諸問題の基本構図をわかりやすく解説した本。たとえば第1章では、大学生のレポートの「コピペ問題」を題材に、R・バルトのテクスト理論やボードリヤールのシミュラークルの解説をおこなっている。ただし、本当に12歳の読者が読むには少し難しいと思う。
上で言及したオリジナルとコピーにまつわる問題のほか、第2章ではドゥルーズ=ガタリの「n個の性」が、第3章ではフーコーの監視社会論が取り上げられ、そして第4章と第5章では、環境保護問題から語り起こして、自然と文化を対立させる構図への疑義へと読者を導いてゆく。
第6章は(狭い意味での「現代思想」からは少し離れると思われるが)心脳問題が扱われる。第7章のテーマは「コミュニケーション」だ。著者は理想的コミュニケーションを想定するハーバーマスの説への疑問を提出し、メタ・コミュニケーションによって固定化されたコミュニケーションを「ズラす」戦略が可能だと論じる。第8章は自由と平等をめぐる問題が取り上げられる。
哲学や思想に関心のある高校生や受験生に読ませるのにちょうどよいと思うが、個人的にはハーバーマスが理想的発話状況を批判の足場に据える意義をもう少しきちんと解説してほしかったという気がする。 -
本書は、古今東西の現代思想をごく一部を活用して12歳からでもなんとか太刀打ちできるように解説したガイドブックだ。全ての読者が本書を理解することは難しいかもしれないが、現代思想が存在して、かつそれは私たちの生活に密着していることを知るだけでも、読む価値があるといえる。
個人的に興味を持ったことは、誰とでもメタ・コミュニケーションが成立させるように努力しないといけないのか、ということと、ダブルバインド(二重拘束)に陥らないように、あえてコミュニケーションのプロセスの中でズラシ戦略をとることも能力の1つ、ということだ。双方の合意無くして「メタ・コミュニケーション」は成り立たないし、ビジネスの全ての場面で、それをとらないといけないわけではないと判断する力も必要なのかもしれない。 -
10102
どれもあちこちの本で紹介されているような基本的な概念ばかりだが、これを小学校高学年が十分に読みこなせるかどうかは疑問だ・・・。 -
よみやすい。自分が共感できる部分が多数あった。目新しいことはないけど現代思想の導入にはいいかも。