学問の技法 (ちくま新書)

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著者 : 橋本努
  • 筑摩書房 (2013年1月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066985

学問の技法 (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 読書力は腹筋と背筋などは名言である。本著の良いところは、俗欲や虚栄心や偽善や自己陶酔を含めてきちんと教養の技術をとらえ直している点であろう。そこそこの大学生ならば一年次に読むことを勧められる一本。

  • 2013.9.11am1:55読了。やっと読み終わった。初夏つまり5,6月から読み始め、半分ほどで止まっていたので、残りを一気に読んだ。通読と言った方が適切か。最後はかなり駆け足になった。反省。以下、感想。
    買って良かった。8章で構成。目次を詳しく明記してある。そのため、目次を読めば本の概要はほぼ分かる。学問の技法、つまり学ぶための手段や姿勢について述べ、その具体的な方法を示している。読書術や論文の書き方、議論や質疑応答の仕方がその例。『読書力』と同様、迷ったとき、何度も再読することになりそう。示唆に富んだ本。引用は多い。しかし引用毎に文献の題名と著者名、出版社を記しているため、参考文献を読みたいと思ったときにその場で調べることができるので便利。大学生活の展望が開ける…かも⁉
    以下、印象に残った言葉。
    『学問とは新しい問いを立てること』p8
    『イモづる式情報収集』p92
    『イモは深く掘れば掘るほど、たくさん収穫できる』p93

    『入門書は最初に読むべきものではない』p126

    『誰を味方にしようなどというから、間違うのだ。みンな、敵がいい。敵がないと、事が出来ぬ。国家というものは、みンながワイワイ反対して、それでいいのだ』(『新訂 海舟座談』岩波文庫)p158

    『「問題」とは「悩み」や「実践上の無理難題」とは異なる』『問題を100個抱えても、人間は正常に生活することができる』p176

    『本の理解とは、その内容に関する疑問点がなくなることではなく、内容に即した疑問点をたくさん挙げられるようになることである』p179
    『真似の上手な人ほど、人に真似のできないことをなしとげる傾向にある』p181

  • 高校生〜大学生向き。

    知的活動に対する姿勢の在り方からはじまって、読書の仕方や選び方などの指南。
    レポートの書き方、論議の仕方などなど。

    個人的に読書の仕方については斎藤孝の「読書力」を強くおすすめしたい。

    この一冊で全てを納得するというより、同じような「大学生活のすすめ」を数冊読むうちの一冊にすると面白いと思う。(学び方・読み方・書き方に特化したものを併せると尚良し)

  • 基本的には大学生に向けられた内容だが、とても具体的に学問のやり方が書かれているので、どの年代の人にも役立つと思う。
    読書をしよう、そしてアウトプットをしよう、とやる気にさせてくれる一冊だった。

  • 文系学生を主たる対象として、著者の経験を踏まえた、大学で学ぶためのコツ、「学問」の技法について論じている。
    結構期待して読んだのだが、個人的には、新たな気づきとなるような内容はそれほどなかったかなという印象。著者の個性(主観)が結構強くあらわれた文章なので、あまり合わなかったのかもしれない。同じようなテーマについて書かれた別の著者の本のほうが自分にはしっくりきた。
    学問をするには、「知的恥じらい」をもつことが大事で、知的に気取って背伸びすべきという指摘、また、私淑する思想家を見つけるべきという指摘が、印象に残った。

  • そうか、学問とはこうやって深めていくものだったのかと、隅から隅まで唸りながら読んだ。大学入学初期の頃にこの本に出会えたら幸せだろうと思う。知的な生活の送り方、読書や議論、論文作成など、知に纏わる様々な技法が紹介されている。主に大学生に向けて書かれているが、学び続けたい気持ちのある初学者には心に響く内容。古典もたくさん紹介されていて、読みたい本が増えた。

  • 学問とは問いかけである。ただ単に授業を受けて、テストで良い点数を取ることが大学での学問ではない。より不良となり、問いかけをしていくことが必要なのだ。
    大学生活の中で何をしていっtら良いのか分からない学生にこの本を薦めたい。また、良いレポートの書き方も記載されており、これからレポートなどを書き始める初心者にもうってつけである。

  • 『学問とは新しい問いを立てること』p8
    「勉強はある問いに対する解を学ぶもの、いっぽう学問は問いを発すること」

    『問題を100個抱えても、人間は正常に生活することができる』p176

    『本の理解とは、その内容に関する疑問点がなくなることではなく、内容に即した疑問点をたくさん挙げられるようになることである』p179

    「真似の上手な人ほど、人にまねできないことを成し遂げる。」。。。

    人と違った経験や関心を持っていると、私たちは独創的な問いを立てることができる。(172頁)

    第6章の「議論の作法」は
    とくに「議論を継続できるための作法」というセクションでは、
    議論を継続するための心構えが9つ示されている。

    議論を継続すること、
    相手の発言に生理的嫌悪を示さないこと、
    感情的にならないこと、逃げ腰にならないこと、

    黙り込まず、嫌でも議論を続けるということは、この社会を民主的に保つための、最低限のマナーである(p. 161)

    等々当たり前のことばかりであるが、
    日常生活の中でも心がけることでよりよい議論を作り出していくヒントになると思う。


    はじめに

    第1章  知的モチベーションの技法
    学問とは新しい問いを立てること/
    受験勉強の意味/
    学生時代に一〇〇〇万円を自分に追加投資しよう/
    学びの技術は企業でも使える/
    型から入って実質をつかむ/
    学問する生活を誘う不良哲学者/
    学問するための低俗な動機/
    快楽原則と忍耐美学を組み合わせる/
    学問に王道はない?/
    中身のないプライドを捨てよう/
    知的恥じらいを大切にする

    第2章  知的体育の技法
    知性を活性化させる肉体の作り方/
    背筋が勝負である/
    「ばか知性」に触れる/
    眠る時間と起きる時間

    第3章  知的生活の技法
    自分の顔に責任をもつ/
    若き日にバラをつかめ/
    自己否定度を測ってみよう/
    気概は教えられるか/
    スノッブになろう/
    「シニカル」になることの意味/
    「井の中の蛙」になったら/
    ハリネズミ 型と狐型/
    知性と感性の二分法を考える/
    「学知」と「実践知」/
    エネルギッシュな学問生活を持続させるために/
    ゼロからの出発/
    人生のモデルを見つけよう/
    独学者に学ぼう/
    【コラム】一八歳~二四歳までにすべきことは何か

    第4章  情報収集の技法
    情報のシャワーを浴びる/
    「情報友達」を作る/
    本屋で情報を得る/
    本の購入の仕方/
    イモづる式情報収集/
    本の価値について/
    本に対する鑑識眼をもとう/
    古本屋の香りに酔う/
    国立国会図書館に行こう/
    文献アクセスの感度を高める/
    音楽をコアに据える/
    美術書という情報のシャワー

    第5章  読書の技法
    読書への誘い
    本をすすめよう/
    大学のキャンパスでかっこよく読もう/
    読書リストを作る/
    何のために読むか/
    本を読んで不良になろう/
    「読書問題児」になろう/
    読書量の目標/
    環境や気分に囚われない ようになる/
    【コラム】本に関する名言集

    読み方いろいろ
    精読と多読のジップ法則/
    多読の仕方いろいろ/
    速読と精読について/
    入門書はすべて再入門書である/
    文学書と学術書の違いに気をつける

    さらなる挑戦
    解説書を読んで全体を押さえる・解説書を批判する/
    精読のヒント/
    難解な本に挑戦する/
    最近の本を飽きるほど読んだら、古典の本当の価値が分かる/
    古典を読む理由/
    古典は本棚に並べよう、そして二度読もう/
    古典は知のブランドである

    読んだら読みっぱなしにしない
    感想と批評を書くことを前提に読書する/
    長所と短所を同じくらい長く述べよう/
    要約する力

    第6章  議論の技法
    なぜ議論すべきなのか/
    「会話」を楽しもう/
    意見をでっち上げる/
    キッカケをつかむための質問/
    質問の作法/
    議論を盛り上げる神さまたち/
    議論を継続できるための作法/
    議論後の考察ノート/
    発表の作法/
    発言の長い人に対処する方法/
    ネットで議論する

    第7章  問いかけの技法
    見えない学問力が「問い」を生む/
    問題を一〇〇個抱える人間になろう/
    〈よい子〉をやめよう/
    ねばり強い懐疑から出発する

    第8章  レポートの技法
    文章を書く練習/
    文章の量と長さについて/
    まずは作文から小論文の段階へ/
    小論文からレポートへ/
    エッセイとは「試論的考察」である/
    中身よりもまず形式/
    読者を想定する/
    テーマを発掘する力/
    ランダム・メモの作成/
    命題化とサポート文/
    レポートのポイント/
    とにかく書き始める/
    レポートのスタイル/
    レポート構成のいろいろなパタン/
    レポートの構成の仕方/
    文章を推敲するときのポイント/
    文章にリズムとパンチを与える/
    よいレポートを書くためのヒント/
    敬語、お役所的な言い回し、優等生的表現

    第9章  論文執筆の技法
    問題関心と課題設定/
    仮説=構想をもとう/
    まず「結論」を書く/
    導入部分を何度も書き直す/
    「注」をつける/
    一次文献と二次文献/
    書いているうちにいろいろな興味関心が湧いてきたら/
    読んだ文献の内容を、書く頃には忘れてしまうことを前提に対処する/
    パラグラフの役割

    おわりに この技法を抜け出るとき
    学問の技法は邪道である/
    「技法」を共通の生活資本へ/
    自分の人生をつかみ取ろう

  • 第8章・第9章は読んでためになるが、それ以前はどうだろう…。

  • 【読了メモ】(141115 20:40) 橋本努『学問の技法』/ちくま新書/2013 Jun 10th/知的恥じらいを持つこと、背筋を鍛えること、スノッブであること、速読と精読、古典

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