- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480069467
感想・レビュー・書評
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2006/3/2
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地方自治に関する論考もさることながら、今流行りの「地方消滅論」を一刀両断する最終講が白眉。
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拾い読み。
最終講の第6講縮小社会の中の自治体、での、日本全体の人口減少と地方の人口減少と東京一極集中は関係がなく、かつ、東京への転入者も減っている、という。
東京一極集中が問題なのは経済、政治、文化が集中して東京に人が固定化すること。地方のことを知らないまま東京目線の政策が取られる可能性があるから、なるほど。
それと人口減少は違う問題。
そもそもの前提が間違っているから「地方創生」などという間違った政策がとられる、と。これが本当は誰のための政策なのか?意味深なことが書かれている。
たしかに地方に省庁を移すという発想は政治の集中の弊害を無くそうとするものだろうけど、それで日本全体の人口が増えるわけではないし、一方で、コンパクトシティみたいな政策もあるし、なんだか矛盾してる。限られた人口を取り合っても仕方ないし、関係人口というのも、苦肉の策っぽいし。 -
初学者にはちょっと取っ付きにくい印象を受けた。講義形式というものの書物にすると少し纏まりが無い感じとなっている。
より具体的、実務的な内容を期待していただけに少し残念。 -
地方自治体の原理と歴史から、分かりやすく書かれています。
地域社会と市民参加の関係から憲法と地方自治、縮小社会の中の自治体への考察、どれも普段なかなかここまでは考えないかもしれません。
謎の言葉「地方自治の本旨」のいきさつから意味まで、とても興味深く読みました。
地方自治の入門書としては最適です。 -
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