- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480071736
作品紹介・あらすじ
本ばかり読んでかえってバカになる人間が後を絶たない――。書かれたものへの軽信を免れ、いかに生きるべきかという問いへと真っ直ぐいたる「愛読」の方法をとく。
感想・レビュー・書評
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趣味としての読書を排し、真理探究としての学問のための読書を排し、人としてどうあるべきかの読書を説く。読むことで考えなくなる。多くを知っていることで人間を知った気になる。「正典を持てる人生は幸せかな」という内田樹の言葉を噛みしめた。著者が死んでいる著書と向き合うというのも大事な観点だ。
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●「道理」と言うのは、いい言葉だ。人間の考えるただの理屈ではない、天から与えられる「理」、そうとしか言いようのないものが「道理」である。体に与えられた能力については、おおよそ見当がつくが、精神の能力に及ぶと、そうでもないらしい。道理を外れて、どこまでも走れるものと思ってしまう。
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書き出しの文章が素敵なので読みきったけど、内容にこれといった広がりがなかったかな
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確かに文字による情報伝達があまりに多過ぎ混乱しているし、文字から吸収する力が自分にどれだけあるのか不安は拭えない。けれども自分はやはり本を選び読む行為をやめることはないと思う。
読書について書かれた本がどうしても気になってしまう。他の人が何をどのように読んでいるのかが気になる。
読み方はその人の職業によっても影響されているだろう。コンサルタントならとにかくあらゆるジャンルを多読し、学者であれば本を書くために膨大な本を読む。
自分はというと、知識を得たいというより、考え方やものの捉え方を、自分以外の人の目や頭になって見てみたいと思っているからのような気がする。
自分に愛読書はまだないと言える。これだ!という出会い方を求めていないからなのか。しかし、不思議なのは手に取った本に必ず次の本へのつながりのヒントがあり、そうして繋がっていった先にまた知っている人の名前やキーワードが突然出てきたりする。 -
第1章 本とは何であったか
第2章 文字という“道具”を考える
第3章 生きる方法としての読書
第4章 愛読に生きよ
著者:前田英樹(1951-、大阪府、フランス文学) -
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東2法経図・6F開架 B1/7/1363/K