使える!「国語」の考え方 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 175
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480071941

感想・レビュー・書評

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  • この筆者が作中で「やってはいけない」と指摘していることを、自分自身がやってしまったという残念な本。テーマがとっちらかっていて、散漫。タイトルと内容が一致しているのは小説を扱った第三章まで。論説文についてダラダラ語っている第四章以降がひどい。

  •  授業の問題点の指摘は、分かる。
     ただ、その後が、焦点がぼやけてないか?

  • 国語はそもそも何を学ぶ学問なのか。役には立たないのではという批判に答えつつ、論理的であることや、リテラシーなど国語周辺について語ってくれる。

    国語を教える立場にある人と、いま国語を学習している人にはあまり直接的に得るものはあまりないように思う。学生の頃に国語の授業がつまらなかったと思う国語学習はとっくに卒業した大人辺りが一番面白く読むような気がする。

    ・学校での小説の扱いが「心情中心主義」「鑑賞中心主義」なのは狭すぎる。

    ・外国の小説をよむことで、相対的な視線が得られる。

    ・知識がどのようにできあがってるのか知るのが重要。

    ・教養のない人ほど真実という言葉を使いたがる。

  • 東2法経図・6F開架:B1/7/1380/K

  • これはいい本。
    第4章くらいまでは各章の内容は面白いものの、関連がイマイチわからなかったのだけど、後半のまとめ方がすばらしい。伏線を綺麗に回収したミステリを読んだような読後感。
    ”すべての事実は物語られる”という最終章のタイトルもいい。小説(フィクション)なんてなんの役にもたたないと考えている多くのリアリストは、この本を読み終えた後、きっと認識を改めると思います。

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著者プロフィール

1982年、埼玉県生まれ。慶應義塾志木高等学校卒、慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程修了。博士(文学)。慶應義塾志木高等学校講師(国語科)等を経て、現在、お茶の水女子大学基幹研究院助教。専門は中国語を中心とした文体論、比較詩学。著書に『7力国語をモノにした人の勉強法』(祥伝社文庫)『物語における時間と話法の比較詩学』(水声社)『物語論 基礎と応用』(講談社選書メチエ)『日本語の謎を解く』(新潮選書)『ノーベル文学賞を読む』(角川選書)などがある。

「2019年 『使える!「国語」の考え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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