- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480071941
感想・レビュー・書評
-
この筆者が作中で「やってはいけない」と指摘していることを、自分自身がやってしまったという残念な本。テーマがとっちらかっていて、散漫。タイトルと内容が一致しているのは小説を扱った第三章まで。論説文についてダラダラ語っている第四章以降がひどい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
国語はそもそも何を学ぶ学問なのか。役には立たないのではという批判に答えつつ、論理的であることや、リテラシーなど国語周辺について語ってくれる。
国語を教える立場にある人と、いま国語を学習している人にはあまり直接的に得るものはあまりないように思う。学生の頃に国語の授業がつまらなかったと思う国語学習はとっくに卒業した大人辺りが一番面白く読むような気がする。
・学校での小説の扱いが「心情中心主義」「鑑賞中心主義」なのは狭すぎる。
・外国の小説をよむことで、相対的な視線が得られる。
・知識がどのようにできあがってるのか知るのが重要。
・教養のない人ほど真実という言葉を使いたがる。 -
東2法経図・6F開架:B1/7/1380/K
-
これはいい本。
第4章くらいまでは各章の内容は面白いものの、関連がイマイチわからなかったのだけど、後半のまとめ方がすばらしい。伏線を綺麗に回収したミステリを読んだような読後感。
”すべての事実は物語られる”という最終章のタイトルもいい。小説(フィクション)なんてなんの役にもたたないと考えている多くのリアリストは、この本を読み終えた後、きっと認識を改めると思います。