教え学ぶ技術 (ちくま新書)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 279
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480072498

作品紹介・あらすじ

オックスフォード大学の教育法がここに再現! 論理をいかに構築するのか? 問いはどうすれば磨かれるのか? 先生と学生との対話からその技術を掴み取れ。

感想・レビュー・書評

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  • 問いを磨くという観点でザッと読んだ。

    初発の問題意識から、研究対象となりうるリサーチクエスチョンに至るには?
    学生と苅谷先生の、教育テーマにまつわる問答が、とても面白い。
    二人で言葉を交わしながら、問いをブラッシュアップしていく様子がよく分かる。
    でも、これって教える側が、どこを突けば問いの質を上げられるのか、研究としての見通しが立ちそうなのか分かってないといけないということ。すごいな。

  • 何かの書評から手に取ったが、とても興味深い本に巡り会えて感謝。この本のテーマは表紙の言葉で、「学校や大学での学習や研究の場面だけでなく、仕事の場や社会生活の上でも、一面的な見方にとらわれていたり、安直にわかったつもりで終わってしまう議論にならないためにも、問の立て方と展開の仕方を身につけることは役立つ思考力の要なのだ。」とある。オックスフォード大学で行われているチュートリアルという形式の、先生と生徒の一対一の学びを実際に行い、テーマにある問の立て方と展開の仕方を詳細している。先生はもちろん、生徒もレベルが高く、対話形式のまま記載されているので分かりやすい。最後に、少し時間をおいて生徒が振り返った内容もあり、こちらもポイントの理解を深めるのに効果的。

  • アメリカ、オックスフォードの大学で学生が実際に行う、教員との一対一面談による問いだしの「チュートリアル」と「スーパービジョン」を紙面上で再現するというテーマの本。教師役(実際にオックスフォードで教鞭をとる苅谷先生)と生徒役(実際にオックスフォードに留学した石澤さん)の二人による掛け合いを追っていくうちにリサーチトピックの作り方や問いのブレイクダウンなど研究に必要な思考法を学ぶことができる。
    これから研究を始めようという方にも、現役大学院生にもお勧めできる一冊。

    中央館2F:文庫・新書コーナー 002.7 Ka67

  • 002-K
    閲覧新書

  • ・オックスフォード大の学部の学生:チュートリアル:問いと課題文献(10冊ほどの著作や論文)から毎週10枚ほどのエッセイ。(議論を展開)

  • オックスフォード大学では、人に何の分野の勉強をしているのかを聞くときに、What do you study? と聞かずに、What do you read? と聞く。勉強することは、読むこと。

  • 自分の教え方を参考にしたと思われる。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    「問いを編集する」とはどういうことか/第1部 いかに論理を組み立てるか(抽象と具体によって課題を明確化する/分析枠組みはこう使う)/第2部 自分が解くべき問いを見つける(問題意識を俯瞰する/関心をコンテクストにのせる/キーワードを探すために/問いからリサーチ・クエスチョンへ)/学習レポートーチュートリアルを振り返って

  • <閲覧スタッフより>
    近頃のネット炎上、逆に空気を読みすぎる場面。どちらも「議論」ができているとは言えないようです。よりよい議論のためはどうすればよいのかを考え、思考力を鍛えるための本。オックスフォード大で行なわれている1対1の指導形式で紹介されています。少々難解ですが、学びが深まります。
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    所在記号:新書||002.7||カリ
    資料番号:20107307
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著者プロフィール

オックスフォード大学教授

「2023年 『新・教育の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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