ことばとからだの戦後史 (ちくま学芸文庫 タ 13-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480083272

感想・レビュー・書評

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  • 演劇の指導にたずさわり、身体論の領野における独自の思索を展開したことで知られる著者のエッセイです。

    「ことばとからだの戦後史」というタイトルから、戦後という時代を通じて日本人の身体観にどのような変化が生じたのかということを論じた内容を期待していたのですが、著者自身のさまざまな体験を回想しながら、身体やことばをめぐる著者自身の考えがそのときどきの体験にそくして語られるといった内容の本でした。

    国語教師たちの研究会に参加することになった著者が、谷川俊太郎の「みみをすます」という詩をめぐって考察をおこなっているところでは、身体に根ざしたことばのありようについての著者自身の考えが論じられています。また、フランスで俳優学校を主催しているルコックのレッスンに参加したときの体験談では、著者自身が悩みながら、その独自の身体観を形成していった経過がうかがわれるような内容となっています。さらに仮面についての考察では、ルコックの指導との比較を通して、東西の身体および自我についての認識のちがいにまで説きおよんでいます。

  • バイオグラフィーワーカー養成コースで
    読むように指定された本。

    バイオグラフィーワークはもちろん
    言語造形の課題書籍にもなりそうな本です。

  • 分類=からだ・竹内敏晴。97年2月。

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著者プロフィール

1925年、東京に生まれる。東京大学文学部卒業。劇団ぶどうの会、代々木小劇場を経て、竹内演劇研究所を主宰。宮城教育大学、南山短期大学などで独自の人間教育に携わる。その後「からだとことばのレッスン」を創造・実践し現在に至る。著書に『ことばが劈かれるとき』(ちくま文庫)、『「からだ」と「ことば」のレッスン』(講談社現代新書)、『からだ・演劇・教育』(岩波新書)、『癒える力』(晶文社)、『竹内レッスン』(春風社)、『声が生まれる』(中公新書)などがある。

「2007年 『生きることのレッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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