クオーレの時代 (ちくま学芸文庫 フ 14-1)

著者 :
  • 筑摩書房
3.60
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480084453

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 正直色々と複雑すぎて読むのに難しかった
    でも内容がとても充実、クオレの二次創作をするのに良い参考になるかもしれない

  • 19世紀、近代国民国家を形成する「国民」を創出するために必要とされて作られたのが「学校」や「軍隊」であり、国家への共属意識を高めていった。イタリアも日本も同じような歩みをしているところが非常に興味深い。
    『クオーレ』が世界に広く受け入れられたのも、そういった時代の要請があったからだろう。
    ひるがえって、国民国家が”当たり前”となってしまった21世紀の今はどうだろうか?
    当時のイタリア国民の三大義務が納税・兵役とともに「他人の権利を尊重すること」であるというのは、非常に示唆に富んでいる。この「”他人の権利を尊重すること”=国民の義務」こそ、今の日本だけでなく世界中に必要なことなのではないだろうか。

  • ¥105

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1943年、東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。文学博士。東京経済大学教授を経て、現在、東京経済大学名誉教授。著書に、『赤シャツの英雄ガリバルディ――伝説から神話への変容』(洋泉社、マルコ・ポーロ賞受賞)、『シチリア・マフィアの世界』(中公新書、講談社学術文庫)、『「クオーレ」の時代――近代イタリアの子供と国家』(筑摩書房、ちくま学芸文庫)、『大理石の祖国――近代イタリアの国民形成』(筑摩書房)、『第三のローマ――イタリア統一からファシズムまで』(新書館)、『匪賊の反乱』『ピノッキオとは誰でしょうか』『マッツィーニの思想と行動』(太陽出版)、『「イタリア」誕生の物語』(講談社選書メチエ)、『ムッソリーニの子どもたち――近現代イタリアの少国民形成』(ミネルヴァ書房)、『ガリバルディ――イタリア建国の英雄』(中公新書)、訳書に、スティーブン・ランシマン『シチリアの晩祷――十三世紀後半の地中海世界の歴史』(榊原勝共訳、太陽出版)など。



「2019年 『地中海の十字路=シチリアの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤澤房俊の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×