森有正エッセー集成 1 (ちくま学芸文庫 モ 3-1)

著者 :
制作 : 二宮 正之 
  • 筑摩書房
3.71
  • (5)
  • (2)
  • (6)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 86
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480085115

作品紹介・あらすじ

近代日本の宿命、西欧との交わりのなかで、その思想・文化の単なる知的理解ではなく、自己の内面から西欧を血肉化し、それに対応した日本認識を自らの命題とし、日々の生活を通して西欧という現実に食い入りながら思想経験にまで高めた森有正。この前人未踏の、きびしく逞しい、豊かな展望を内に含んだ精神的営為の真髄を全5巻に集大成。第1巻は、著者がフランスに永住する決心をした後、はじめて世に出した、普遍的な価値に至ろうとつとめる魂の奇跡、『バビロンの流れのほとりにて』『流れのほとりにて』の2作品と、同時期の「日記」を収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • もう20年以上前、大学生の時にこの本に出会い、繰り返し読んだ。そこに書かれているのは偉大な哲学者の偉大な言葉ではなく、ヨーロッパに出会った日本人の日々。すでに文化として知っているつもりのものに本当に出会う。そこで感じたことが書かれている。今もなお、同じことをヨーロッパに行くたびに感じる。
    これが、日本人が出会うヨーロッパの姿だと思う。

  • 烏兎の庭 第一部 書評 2.13.03
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/yoko/mori1y.html

    森有正エッセー集成 さくいん
    https://utorin.hatenadiary.org/

  • もっと若いときに出会いたかった著者の作品。

  • かれこれ10年くらい読んでいます。

  • あまりに難解で1ページごとに何度も読み返した「バビロンの流れのほとりにて」。1冊を読みきるのにこれほど苦労した本はなかった。投げださなかったのは若いからできたのか、今読めばすこしは理解は深まっているのか。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1911年東京に生れる。1938年東京大学仏文科卒業、卒業論文はパスカル。その後同大助教授をへて、1950年8月、戦後初のフランス政府給費留学生として渡仏。この時以降、一時的な帰国をのぞき、日本に戻ることはなかった。パリでは国立東洋語学校およぴソルポンヌで日本語、日本文学を講じ、1972年からはパリ大学都市日本館の館長をつとめた。『バピロンの流れのほとりにて』をはじめとする一連の著作は、経験と思索を独自の言語表現にまで高めたものである。1976年10月18日、パリで逝去。著書は『森有正全集』(全14巻・別巻1、筑摩書房、1978-82)にほぼ収められている。訳書にはデカルト『真理の探究』、バスカル『幾何学的精神』(ともに創元社、1947)、アラン『わが思索のあと』(思索社、1949)ほかがある。

「2019年 『定義集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森有正の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×