- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480085474
作品紹介・あらすじ
1945年夏、ヘンリー・ソローはウォールデン池のほとりに自分で家を建て、以後2年2カ月におよぶひとり暮らしを始めた。アメリカが経済原理に取りつかれ始めたその時代、彼はそんな社会のあり方に疑問をもち、人間精神の復権を目指して、社会の外側で生きることを実践した。本書『ウォールデン』は、その実証の記録である。そして人間界とはうらはらに、伸びやかで自由な野性世界の、実に魅力的な宝庫でもある。ソローの思想を忠実に訳文に反映させた、古典的名著の新訳決定版。
感想・レビュー・書評
-
本当に大切なことってなんだろうなぁ、と自分自身のことを考えながら読み進めていった本だった。高級ホテルに泊まる、ブランド品を身につける、インスタ映えした写真を投稿する、形式ばった丁寧な暮らしを実践する…。世間でもてはやされてるものをやってみたけど、心が本当に満たされたとは感じなかったと思う。やってたときは、これでいいんだと思い込んで自分の心なんか無視してたけど、それは本当に良くなかった。(「今宵は喫茶ドードーのキッチンで。」に出てくる人みたい。笑)
夜空を見上げたり、きれいなはっぱを見つけたり、砂浜で波の音に耳を傾けたり。そっちの方がよっぽど大事なことを知ってるのかもしれない。
著者のヘンリー・D・ソローは自然的な生活こそ人類にとって至高!と言ってる訳では無い。あくまで、自分本来の生活ができるといいねと伝えていて、そのひとつがソローがやったような森での生活である。
池や動物、野生の植物や栽培したマメを細かく観察したり、ときに想像を超える自然の壮大さを感じとってみたり。生きる上で大切なことを、そっと教えてくれた気がした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分にとって本当に大切なことを極めることができれば
人間は想像以上にお金も時間も節約できる
その根本を曖昧にし周りに流されてばかりいると
余計な行動が増え、余計なものが増え
お金も時間も余計に消えていく
生活も情報もシンプルにすること
抱える問題の数を減らすこと
簡素に生きることで
自分の頭が正しく働く状態を作る -
来訪者が名を記して名刺代りに残した胡桃の葉を、散歩から帰ってきて見つける愉しさよ。人との距離はこうあれかし。孤独を愛しても耽溺はしない、しなやかなソローの生き方。
-
生計
暮した場所、暮した目的
春 -
なにが便利で、自由か・・・。
いろいろやってみないとわからない。
持っているものを使おうっと。