日本語大博物館―悪魔の文字と闘った人々 (ちくま学芸文庫)

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著者 : 紀田順一郎
  • 筑摩書房 (2001年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480086617

日本語大博物館―悪魔の文字と闘った人々 (ちくま学芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「フランス語が世界で一番綺麗な言葉だから、日本語を廃止して
    フランス語を公用語にしよう」と言ったのは、志賀直哉だったか。

    誰が「世界で一番綺麗な言葉」って決めたんだよ。バンバンッ(←机を
    叩く音)。

    ロシア人の知人がいる。母国語のほかにいくつかの国の言葉を話す。
    日常の会話では日本語も不自由しない。だが、書くとなると大変な
    ようだ。

    本人曰く「話すのが難しいのはフィンランド語。書くのが難しいのは
    日本語」だそうだ。

    そうして言われる。「ひらがな・カタカナ・漢字、いっぱい知っているのに
    どうして文字数の少ないキリル文字(ロシア文字)が覚えられないの?」

    欧米の言葉に比べて、圧倒的に多くの文字数を擁する日本語。この
    やっかいな言葉をどうにかしようとした人たちの壮絶な闘いを追った
    のが本書だ。

    今より遥かに識字率が低かった明治時代には、「漢字があるから
    いけないんだっ!」という論が出て、漢字廃止運動まであった。

    そういえば石川啄木は「ローマ字日記」を残してるよね。かな書き
    だけにしようとか、ローマ字表記のみにしようなんて運動もあった。

    文化が進めばメディアも進む。本書では活字の誕生や、和文タイプ
    ライター。写真植字の開発の記録なんて、本当に涙ものである。

    日本語。膨大な文字数を擁するやっかいな言葉。でも、どんなに
    面倒でもやっぱり母国語だもの。愛おしいのさっ。

    尚、本書はカラー図版も豊富で資料として保存するのに最適。

  • 内容は面白いのに、レイアウトが読みづらいのが残念。

  • これは、面白い。

    今の私たちは日本語が横書きだったり、左から右に書いたり、漢字を書き順すら忘れているのにパソコンで素早く打てることを当たり前のように考えていますが、この今の状況に至るまでには日本語を巡っての紆余曲折があったんだということを本書で初めて知りました。

    まさか漢字をなくそうなんて動きがあったとは。
    まさか新しい文字を開発しようという動きがあったとは。
    まさかエトセトラエトセトラ...
    実に興味深い内容でした。

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日本語大博物館―悪魔の文字と闘った人々 (ちくま学芸文庫)の作品紹介

明治の幕開けは、欧米の言葉にくらべて複雑で難解な日本語を、簡潔な言語・文字にし、効率的に表記しようとする「近代化」への挑戦のはじまりでもあった。日本語活字誕生秘話、活字文化の大衆化を支えた人々、苦闘の末に大事典をつくりあげた諸橋轍次と大槻文彦の偉業、漢字廃止・カナ文字運動の理想と現実、ガリ版文化の開花と衰退、写植の創造に半生を傾けた男、そしてワープロの誕生…。埋もれた厖大な資料を掘り起こし、この100年の日本語「近代化」に注がれた全情報の軌跡を追う、渾身の日本語探求図鑑。カラー図版多数。

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