日夏耿之介文集 (ちくま学芸文庫)

著者 : 日夏耿之介

制作 : 井村 君江 

• 筑摩書房 (2004年3月12日発売)

感想・レビュー・書評

[竹輪麺麭さんの感想 · 2023年8月15日]

読んでいて面白い箇所があると頁の角を三角に折ってしまう癖があるのですが、この本は相当数折りました。作者出生地の飯田市の文化の独自性（今は変わってしまったのかもしれませんが）とか、不味い翻訳を評して「干からびたパン屑を紙の上に墓地のように立てた」とか、詩歌は左右を十分に開けた紙質の良い活字のはっきりとした贅沢な本でなければ分からないとか。
そうですかいなと思いつつも、飯田はいつか行ってみたいなと思いました。あと、インバネスはカッコいいと思います。