宇宙をかき乱すべきか 上―ダイソン自伝 (ちくま学芸文庫 タ 25-1)

  • 筑摩書房
3.63
  • (4)
  • (3)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 113
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480089601

作品紹介・あらすじ

相対性理論と量子力学を量子電気力学的に統合した数式「ダイソン方程式」を24歳で発表し、その後物質の安定性、相転移、重力理論等純粋物理研究の他、地球外知的文明、原子炉設計、核軍縮問題等広汎な分野で研究を続けている知性の巨人による自伝。科学のみならず、哲学、芸術、宗教等への深い造詣に裏打ちされた言葉は、科学・技術のあり方、ヒトという種の未来について叡智に満ち溢れている。宇宙論的視野に立ち、遠大な未来展望を与えてくれる本書は、基礎的な科学教養書の名著として名高い。上巻は、生い立ちからファインマン、オッペンハイマー等一流の科学者たちとの交流などのエピソードを収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 物理学者ダイソンの自伝。
    と言っても、一般的な自伝の内容は少なめ、事実の記述より、その当時の行動が現在からみてどうだったか、というような話が多い。

    イギリスでは第二次世界大戦でイギリス軍のドイツ空爆を地上から支援し、アメリカではロスアラモス帰りの同僚たち(特にオッペンハイマーとファインマン)と楽しく物理学をする。敗戦国日本からみると、あまりに無反省ではないかとも思えるが、そんなものなのでしょうね。ナイーブに反省してるのは日本人だけなのか。

    素粒子物理学から出発し宇宙旅行や軍縮問題まで、なんとも器用な人。

  • 再読、★評価は読了後に。しかしいつ買ったのかさえ覚えていないな、、、まぁいつものことなんで気にしない。
    正直この科学者の位置付けをよく分かっていないのだが、60年代以前のオプティミステックな空気に溢れていて、ヒロシマ・ナガサキ・スリーマイル・チェルノブイリ・フクシマを経験してしまった現時点から見るとあまりに絶望的な距離みたいなものを感じてしまう。
    人間の業を否が応でも考えざるを得ませんですな、はい。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(立花隆選)8
    地球科学
    二十世紀を代表する知的巨人の自叙伝。宇宙論。技術論。

全3件中 1 - 3件を表示

F.ダイソンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×